2012年6月8日

Dig / Boz Scaggs ('01)

今日はボズ・スキャッグスの68歳の誕生日(1944年6月8日)です。

クリストファー・クロス、エア・サプライ、マイケル・フランクス、ボビー・コールドウェル等70年代後半~80年代前半に日本でブームとなったAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)。
その中でも一際目立った存在だったのが"Mr.AOR"と称されたボズ・スキャッグスで、名盤「Silk Degrees」('76)を始め数多くの名曲を残しています。

by カエレバ




80年代の代表作と言えばボビー・コルドウェルが作った"Heart Of Mine"が収録された「Other Road」('88)が大ヒットしましたね。

by カエレバ




余りにもAORのイメージが付き過ぎたのが嫌だったのか、この作品以降は原点回帰とも言うべきR&Bやブルースのカヴァー集をリリースしたりと迷走状態に入ります。
その後オリジナルとしては前作「Some Change」('94)以来、約7年振りにリリースされたアルバムが今回紹介する「Dig」になります。

by カエレバ

曲名リスト
1. Payday
2. Sarah
3. Miss Riddle
4. I Just Go
5. Desire
6. Call That Love
7. King Of El Paso
8. You're Not
9. Vanishing Point
10. Thanks to You


プロデューサーには前述の「Silk Degrees」のプロデュースを担当したデヴィッド・ペイチ、そしてドン・ヘンリーやビリー・ジョエルらを担当したダニー・コーチマーを迎えた本作は、ブルージーな中に彼らしいセンスの光る作品からヒップ・ホップ・テイストの曲まで幅広く収録されています。

ボズ、ダニーそしてレイ・パーカーJr.のギターをメインに心地よいブルージーな感じが良い"Payday"を筆頭に、ゆったりと流れるグルーヴ感が心地よいスロー・ナンバーの"Sarah"、ディアンジェロのバックで演奏した事もあるベテランのロイ・ハーグローヴJr.を迎えアーヴァンなR&Bを聴かせてくれる"Miss Riddle"、ヴォーカルに比重を置きシンプルなサウンドが切なさをより一層表現している"I Just Go"と前半からボズらしい大人のサウンドを聴かせてくれます。







この他にもカリビアンっぽい陽気なサウンドがオシャレな"Call That Love"、ちょっぴりワイルドな感じが新鮮な印象を与える"You're Not"、D・ペイチらしいTOTOっぽいサウンドの"Vanishing Point"等が途中で挿入されている事で全体的に飽きさせない作りになっています。



またTOTOのスティーヴ・ルカサーを迎えた"Get On The Natch"ではラップを披露する等、昔からのファンにとってはこの変貌に違和感が残るものの、今尚新しいサウンドを吸収し消化するという姿勢には好感が持てます。

この作品で新しい形のAORを見せたボズですが、これ以降からサウンド・スタイルをJAZZにシフトしてしまいます。
出来ればまた年輪を経たボズの声でAORを復活して欲しいものです。




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