Butterfly / Mariah Carey (’97)

今日はマライア・キャリーの42歳の誕生日(1970年3月27日)です。

90年代後半辺りからレコード会社解雇、主演映画『グリッター』の興行失敗、自殺騒動、激太り等ゴシップでスランプに陥っていましたが'05年の「The Emancipation Of Mimi」でAMAやグラミーを受賞し、長い暗闇を抜け出した感がありますね。



デビュー当時は7オクターブの声域を持つ歌姫と言われ、その歌唱力から”白いホイットニー”と称された時期もあった彼女のスタイルは、今で言うとレディ・ガガみたいに常に注目されていましたね。
音楽も半歩先を行く感じで、'97年にリリースされた「バタフライ」は正にその印象が強くなったアルバムだったのではないでしょうか。

ButterflyButterfly
Mariah Carey

曲名リスト
1. Honey
2. Butterfly
3. My All
4. The Roof
5. Fourth Of July
6. Breakdown
7. Babydoll
8. Close My Eyes
9. Whenever You Call
10. Fly Away (Butterfly Reprise)
11. The Beautiful Ones
12. Outside

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これまでのバラードやダンス・ナンバー路線からヒップ・ホップへとシフトした'95年の「Daydream」が全米で1000万枚と好セールスで手応えを感じたマライアが本格的にヒップ・ホップに取り組んだのが本作です。

彼女のこれまでの作品を支えたウォルター・アファナシエフで旧来のファンの心を留めておきつつも、P・ディディ事ショーン”パフィ”コムズ、NasやジャイJ等の作品も手掛けるトラックマスターズのポーク&トーン、メアリーJやデスチャを手掛けたコーリー・ルーニー等がプロデューサーで参加しています。



前作の"Fantasy"のリミックスを担当したP・ディディが本格参入した1stシングル"Honey"はトレチャラス・スリーの"The Body Rock"をネタにPVも印象的で、同曲と"Breakdown"の2曲はマライアを通して普段ヒップ・ホップを聴かなかった層に浸透させたという点では変革の楽曲だと思います。




この他、アファナシエフらしい彼女の魅力を引き出した名バラードの"Butterfly"や独立記念日をタイトルにした"Fourth Of July"、トラックマスターズが作り上げたダウンロウなグルーヴと切ない歌声が美しい"The Roof"、ドゥルー・ヒルがデュエットに参加したプリンスの名曲"The Beautiful Ones"も今風のアレンジで好感が持てます。





これまでのバラードとダンス・チューンが多かったアルバムと比べると、声量を生かすと言うよりゆっくりと流れるグルーヴ感は基準にしている作風で聴いていて心地良いです。

尚、日本盤には前作でプロデュースを担当したジェーメイン・デュプリがダ・ブラットをゲストに迎えてP・ディディの楽曲をリミックスするという豪華な組み合わせの"Honey (So So DEF RADIO MIX)"と"Honey (DEF CLUB MIX)"の2曲がボーナス収録されています。







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