Absolute Benson / George Benson (’00)

今日はジョージ・ベンソンの69歳の誕生日(1643年3月22日)です。

'76年のグラミーで"This Masquerade"(最優秀レコード)、"Theme from Good King Bad"(最優秀R&Bインスト)、そしてアルバム「Breezin'」(最優秀ポップ・インスト)の3冠を獲得。
計8回受賞という栄冠に輝きJazz/Fusion界で確固たる地位を築いているジョージ・ベンソン。





一聴してスグ判るジョージ・ベンソン独特のブルージンなギター奏法、そしてジャズ・ギタリストながら甘美なヴォーカルの組み合わせは聴いていて心地良いです。



冒頭の「Breezin」や、再び3冠を獲得した「Give Me the Night」、"Nothing Gonna Change My Love For You"を収録した「20/20」等、70~80年代に数多くの名盤があるのですが、今日は'00年にリリースした「アブソルート・ベンソン」をご紹介します。

アブソルート・ベンソンアブソルート・ベンソン
ジョージ・ベンソン

曲名リスト
1. ザ・ゲットー
2. エル・バリオ
3. ジャゼンコ
4. ディーパー・ザン・ユー・シンク
5. ワン・オン・ワン
6. ヒッピング・ザ・ホップ
7. レイトリー
8. カム・バック・ベイビー
9. メディスン・マン
10. ポルカ・ドッツ&ムーンビームス (日本盤のみボーナス・トラック)
11. エル・バリオ (マスターズ・アット・ワーク・ミックス)
12. (エンハンスド)レコーディング風景の映像つき

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"完全なベンソン"という意味が付けられた本作は、かなり完成度の高いアルバムに仕上がっています。
プロデューサーにGRPの社長でアニタ・ベイカーやベンソンの「ブリージン」('76)や「LOVE2」('88)で組んだトミー・リピューマーが全てを取り仕切る辺りからもその意気込みが感じられます。
また脇を固めるミュージシャンも素晴らしく、ジョー・サンプル(Keyb)、スティーヴ・ガット(Drum)、リッキー・ピーターソン(Key)、クリスチャン・マクブライト(B)、ロイ・エアーズ(B.Vo)、クラウディア・アークナー(B.Vo)、リサ・フィッシャー(B.Vo)他豪華な布陣です。

全11曲中、ヴォーカル曲は3曲に留め、インストゥルメンタルのギター・プレー中心に構成され、楽曲はスムース・ジャズを中心にラテン、ゴスペル等を聴かせてくれます。

マスターズ・アット・ワーク(ルイ&ドープ)とリピューマーがプロデュースしラテン・ファンクにアレンジしてた故ダニー・ハサウェイの"The Ghetto"('71)のグルーヴ感とスキャットはなんとも言えずCOOLで、メドレーの様に続く"El Barrio"もマスターズとリピューマーのプロデュースで、こちらもラテン・フレーバーの効いた1曲です。



今回参加しているジョー・サンプルは楽曲も提供していて、"Deeper Than You Think"や"One On One"でのベンソンのギターとサンプルのピアノ、そこにクリスチャン・マクブライドのウッド・ベースが心地よいのムーディな世界を作っています。



カヴァーでは上記の他にもスティーヴィー・ワンダーの"Lately"('80)や、ゴスペル調にアレンジしたレイ・チャールズの"Come Back Baby"('59)等も演奏されています。



どの曲も心が和む作品で、最初に書いた通りここ数年の中では1番の出来だと思います。

上記で紹介した日本盤にはスタンダードの名曲"Polka Dots & Moonbeams"がボーナス・トラックとして収録されているのと、エンハンスドCD仕様で"Lately"のレコーディング風景を見ることが出来ます。



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