フェラは「Black President(黒い大統領)」や「アフロ・ビートの帝王」と呼ばれたナイジェリア出身のサックス・プレイヤーでピアニストとしても有名なアーティストです。
黒人解放運動家としても知られている彼は、カラクタ襲撃事件を描いた「KALAKUTA SHOW」('76)や、軍隊の襲撃を受けた体験を歌った「ZOMBIE」('76)、ナイジェリアの企業を罵倒した「I.T.T. 」('79)等、政治色の強いアルバムを数多くリリース。
作品としては'75年辺りまでの作品が秀逸で、中でも「KALAKUTA SHOW」と「ZOMBIE」は群を抜いていると思います。
ベスト盤なら'10年に再版された「The Best Of The Black President」がオススメです。
曲名リスト
1. Lady
2. Shakara
3. Gentleman (edit version)
4. Water No Get Enemy (edit version)
5. Zombie
6. Sorrow Tears And Blood
7. No Agreement (Pt.2)
1. Roforofo Fight
2. Shuffering And Smiling (Pt.2)
3. Coffin For Head Of State (Pt.2)
4. I.T.T. (Pt.2)
5. Army Arrangement (Pt.2)
6. O.D.O.O. (edit version)
2枚組で13曲収録という内容から想像出来るのですが、彼の歌は多くのメッセージを伝えたいのとアドリブが長いので1曲1曲がかなり長いです。
その為、多くの楽曲をベストという形で収める事は困難なのですが、その中でも代表的な曲を上手く収録されたベスト盤です。
'72年にリリースされた「SHAKARA」から大ヒットした"Lady"とエレピとホーンとコンガのクロス・オーバーするグルーヴがカッコイイ"Shakara (Oloje)"を始め、"Water No Get Enemy"や前述の"Zombie"、"Shufferig and Shmiling"等の名曲を聴く事が出来ます。
彼の意思は息子のフェミ・クティに受けつがれ、フェミも数多くの作品をリリースしています。
また彼によって確立されたアフロビートは数多くのフォロワーを輩出していて、それを堪能する作品としては以前書いた「RED HOT + RIOT!」('02)がオススメです。
ディアンジェロ、メイシー・グレイ、シャーデー、ナイル・ロジャース、コモン、ミシェル・ンデゲオチェロ、ビラル、マヌ・ディバンゴ、ロイ・ハーグローヴ等、錚々たるメンバーによるトリビュート盤なので、ここからフェラ・クティのサウンドを体感するのも良いかもしれません(*'-')
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