我が家でも連日聴いてます!
初めて聴いた頃の思い出とか書いてたら止まらなくなったので今回は割愛!w
リリースまでの流れ
取り敢えず、ここまでの流れを簡単に書いておきます。長年袂を分かってたワーナーとプリンスの関係が良好となり、'14年にワーナーから「Art Official Age」と「PLECTRUMELECTRUM」がリリースされました。
これに合わせ、ワーナー側からワーナー時代のアルバムのリマスターがリリースされると発表、第一弾として同年に30周年という記念イヤーとなる「Purple Rain」のリマスターが夏にリリースされるとアナウンスされました。
この発表が14年4月だったので絶対リリースされると思いっていたのですが、再びプリンスとワーナーの関係が悪化・・・翌年にはジェイ・J&ビヨンセ夫妻のストリーミング・サービスとなる”TIDAL”、そしてフィジカルはユニバーサルと組んで「HITnRUN Phase One」をリリース。
この時点でリマスターの話は完全に立ち消えになったまま、昨年4月の出来事が起きてしまいました。
その後、ユニバーサルが”独占的なライセンス権”を取得(その後破談)や、Spotifyを始めとするストリーミング・サービスでワーナー時代の音源が聴ける様になったりと、常に話題になっていたここにきて、3年前にお蔵入りとなったデラックス盤が正式リリースするというニュースが飛び込みました!
アルバム形態について
リリース形態は3CD+1DVDの”Expanded Edition”と2枚組のデラックス盤の2種類。まず、ディスク1は、以前書いた様にプリンス本人の手によってPaisley Parkにてリマスターされた音源(2015 Paisley Park Remaster)。
リマスターには3rdeyegirlのハンナ・フォード(結婚後ハンナ・ウェルトン)の旦那さんで、「Art Official Age」等でもエンジニアリングを担当したジョシュア・ウェルトン(Joshua Welton)も参加しています。
Disc 1について
- Let's Go Crazy (4:38)
- Take Me With U (3:53)
- The Beautiful Ones (5:13)
- Computer Blue (3:59)
- Darling Nikki (4:15)
- When Doves Cry (5:53)
- I Would Die 4 U (2:49)
- Baby I'm A Star (4:23)
- Purple Rain (8:45)
例えば"Let's Go Crazy"や"Baby I'm A Star"は、’08年にSHM-CDでリリースされたヤツと比較しても2秒短くなってますし、他も微妙に修正がかけられてます。
単に音圧の調整だけでなく、こういう細かな微調整が施されてるあたりプリンスの拘りが感じられますね!
技術的な事は判らないけど、当時まだ存在しなかったプリンスの夢のスタジオ"ペイズリー・パーク・スタジオ"で自ら音を調整している姿を想像してしまい、今までとは明らかに聴く姿勢が変わってしまいました。
Disc 2について
”From The Vault & Previously Unreleased”と題されたディスク2はペイズリー・パークの音源が管理されてる保管室から掘り出された未発表曲。本作のオリジナルも含め、数々のプリンスのアルバムに参加したバーニー・グランドマン(Bernie Grundman)がマスタリングを担当しています。
- The Dance Electric (11:29)
- Love And Sex (5:00)
- Computer Blue ("Hallway Speech" version) (12:18)
- Electric Intercourse (studio) (4:57)
- Our Destiny / Roadhouse Garden (6:25)
- Possessed (1983 version) (7:56)
- Wonderful Ass (6:24)
- Velvet Kitty Cat (2:42)
- Katrina's Paper Dolls (3:30)
- We Can F**k (10:17)
- Father's Song (5:30)
盟友アンドレ・シモーンに提供した"The Dance Electric"のロング・バージョンを筆頭に、クエスト・ラヴが昨年行った追悼イベントで披露した"Love And Sex"、”Computer Blue”の長尺版、「Graffiti Bridge」でジョージ・クリントン(George Clinton)と共演した事でも有名なに収録された"We Can Funk"の原型"We Can F**k"、プリンスの彼女でヴァニティ6のヴォーカルだったヴァニティ(本名:デニス。カトリーナ・マシューズ)に捧げた"Katrina's Paper Dolls"、劇中で印象的なシーンで使われたプリンスの父親でジャズ・ピアニストのジョン・L・ネルソンの楽曲"Father's Song"のフル・バージョン・・・この1枚だけで、どんだけでも話せる位のボリュームです!
Disc 3について
さらに”Expanded Edition”には”Single Edits & B-Sides”としてリミックス音源で纏められています。- When Doves Cry (7" Single Edit) (3:49)
- 17 Days (B-Side Edit) (3:58)
- Let's Go Crazy (7" Single Edit) (3:49)
- Let's Go Crazy (Special Dance Mix) (7:36)
- Erotic City (7" B-Side Edit) (3:57)
- Erotic City ("Make Love Not War Erotic City Come Alive") (7:25)
- Purple Rain (7" Single Edit) (4:08)
- God (7" B-Side Edit) (4:04)
- God (Love Theme From Purple Rain) (UK 12" B-Side Edit) (7:57)
- Another Lonely Christmas (7" B-Side Edit) (4:56)
- Another Lonely Christmas (Extended Version) (6:52)
- I Would Die 4 U (7" Single Edit) (2:59)
- I Would Die 4 U (7" Single Extended Version) (10:20)
- Baby I'm A Star (7" B-Side Edit) (2:52)
- Take Me With U (7" Single Edit) (3:43)
残念なのはオリジナルに問題があったのか、6曲目の”Erotic City ("Make Love Not War Erotic City Come Alive")”の冒頭が潰れた感じになってます。
これに関しては海外のファンからも多くの指摘があり、過去に出された音源と比較されたりしています。
約30年前の音源なんで劣化も仕方がないかもしれませんが、仮に手違いだったとしても謝らないだろうな(´д`)
DVDについて
DVDは1985年にNYシラキュースで行われたライブ映像、当時「Prince And The Revolution: Live」という名前でVHSとLDでのみリリースされた貴重なライブです。- Let’s Go Crazy
- Delirious
- 1999
- Little Red Corvette
- Take Me With U
- Do Me, Baby
- Irresistible Bitch
- Possessed
- How Come U Don’t Call Me Anymore?
- Let’s Pretend We’re Married
- International Lover
- God
- Computer Blue
- Darling Nikki
- The Beautiful Ones
- When Doves Cry
- I Would Die 4 U
- Baby I’m A Star
- Purple Rain
多少良くはなってますが当時発売していたメディアをDVDに焼き直した感が強いです。
同じく過去の映像なのでしょうがないのかもしれませんが、過去に海賊版でリマスターされたDVDが出たそうで海賊版の方が画質が良いらしいです。
— Housequake (@housequake) 2017年6月26日
まぁちょびっとだけ不満はありましたが、貴重な音源、そして何よりプリンスによるリマスター盤が聴けたのは最高に幸せです!
願わくばワーカーホリックのプリンスが”ついでに過去作全部マスタリングしとこう!”とやってしまってると良いな・・・
それはさておき、これだけのボリュームで5,409円は非常にお買い得です。
でも、そこまで出せないって方は輸入盤のエクスパンデッド・エディションが3,605円と通常版並の価格でお得です。
DVDのリージョンは‘ALL’なので日本のプレイヤーで再生可能。
ちなみにiTunesは映像抜き(当たり前ですがw)の3枚組で2,200円。
でも日本盤にはザ・レヴォリューションのメンバー、そして当時のエンジニアだったスーザン・ロジャースの和訳が掲載されてるので、余裕があれば是非日本盤を!('∇')
(と書いておきながら、忙しくてまだ1ページも読んでないw)
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