Eroica / Wendy & Lisa ('90)

MPLS Soundと分けたので、今日はWendy & Lisaのアルバムの事を書いておきます。

'86年、プリンスが半ば一方的にThe Revolutionを解散。
プリンス本人は自分のバンドだから問題なかったんでしょうけど、バンド・メンバーは途方に暮れたでしょうね・・・
メンバーそれぞれプロデュース業やソロ活動をしていますが、アーティストとしてダントツの安定感を誇るのがウェンディ&リサでしょうね。


曲名リスト
1. Rainbow Lake
2. Stungout
3. Mother Of Pearl
4. Don't Try To Tell Me
5. Crack In The Pavement
6. Porch Swing
7. Why Wait For Heaven
8. Turn Me Inside Out
9. Skeleton Key
10. Valley Vista
11. Staring At The Sun


1作目の「Wendy & Lisa」('87)こそ元RevolutionのボビーZ(dr)を共同プロデューサーとして制作しプリンス・カラーを残してましたが、そこで手応えを感じた後は「Fruit At The Bottom」('89)でセルフ・プロデュース、そして今作ではVirginに移籍して見事に独自路線を開花させています。
87年のデビューから90年の4年で3作という制作ペースからも創作意欲と実力が兼ね備えてる事が判ると思います。

プロデュースはWendy & Lisaに加え、Air SupplyやNeville Brothersのプロデュースの実績もあるTony Bergが数曲参加しています。
メンバーには元The Familyでウェンディの双子の妹でもあるWendy Melvoln(b vo)やCarla Azar(dr)、Cole Ynda(b vo)等、前作でも参加したメンバーが参加しバンドとしても成熟しています。

ねっとりとしたリズムがアルバム名の様にエロティックなファンク・ナンバーの"Rainbow Lake"からスタート。
バックで流れるhurdy gurdyの音色が中央アジア風の独特なサウンドを作っている軽快なナンバーの"Strung Out"とノリの良い曲が続くかと思いきや、k.d.Langが参加したアコースティイクでフォーキーな"Mother Of Perarl"、ウェンディがドラムを担当しリサがメイン・ヴォーカルを取るバラード・ナンバーの"Don't To Tell Me"とアルバム全体の抑揚も良いです。




他にもスザンヌとコールのバック・ヴォーカルも心地よいゆったりとしたファンク・ナンバーの"Crackin The Pavement",
ワウワウのギターがカッコイイ"Why Wait For Heaven"、ホーン・アレンジにEric Leedsを迎え変則のビートもファンキーな"Skeleton Key"と、どれも良い作品揃いです。



このアルバムは"Special Limited Edition"もあり、これはCD2枚組です。
こちらはリミックスが収録されている訳ではなく"Lisa Coleman Piano Improvisations"とクレジットされたミニ・ディスクが付属しています。
収録曲は
1.Minneapolis #1
2.Minneapolis #2
3.Eric's Ghost
4.C-Ya
という構成で、内容はタイトル通り”リサのピアノ即興演奏集”で「Eroica」とはまったく関係がない楽曲です。

これの為に私は1枚組の日本盤と2種類持ってますが、あくまでコレクターズ・アイテムという位置付けな気がします(*'-')



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