May 19 1992 / Ingrid Chavez (’91)

フォロワーさんと話をしてて”プリンス・ファミリー”の話題になりました。
ここで言う”ファミリー”は家族ではなく仲間の方です(*'-')

このファミリーの”境界線”ってファンによって違うという話です。

私の中での”ファミリーの境界線”は
  1. プリンスが育ったミネアポリスの同郷
  2. ペイズリー・パーク、NPGレコードのアーティスト
  3. プリンスがプロデュースに関与(但しアルバムで2曲以上を担当)
  4. プリンスのライブやレコーディングに複数回参加している
  5. プリンス主演映画に出ている。

これのいずれかに該当って感じです。

これに入ってても微妙に”ん~ファミリーと言っていいのか?”ってアーティストもたまにいます。
それが今回紹介するイングリット・シャヴェイズです。



曲名リスト

1. Heaven Must Be Near
2. Hippy Blood
3. Conole Dance
4. Elephant Box
5. Slappy Dappy
6. Little Mama
7. Jadestone
8. Wintersong
9. Spiritual Storm
10. Sad Puppet Dance
11. Whipering Dandelions

イングリットと映画

彼女は、ペイズリー・パーク・レーベルからリリース(2)、アルバムでも11曲中6曲程ペイズリー・パーク名義でプロデュース(3)され、Lovesexyの冒頭のセリフで参加(4)、そして映画グラフィティ・ブリッジのヒロイン(5)と、同郷以外は見事にクリア!!

しかし、何故かプリンス・ファンからも”ファミリーです!”と声を大にして言われない部分があります。

'86年にミネアポリスでバイトしながらオーディションを受けている中でプリンスと出会い、前述の「Lovesexy」('88)のレコーディングに参加する辺りからプリンスに気に入られ、『パープルレイン』の続編映画『グラフィティ・ブリッジ』のヒロインに抜擢と『パープル・レイン』のアポロニアの様な感じで一躍注目を浴びるかと思いきや、映画は商業的に大コケしてしまいました(´・ω・`)

この映画の敗因の一因としてイングリットの参加が囁かれたからかもしれません。
企画当初ヒロインは映画『バットマン』で蜜月だったキム・ベイシンガーだったのですが破局と共に降板、その代役として浮上したのがイングリットでした。
この他、ストーリーが何度も訂正+何度も編集された事で破綻したんでイングリットだけが悪いんじゃないですけどね^^;

アルバムについて

本作は映画の最中位から制作に入り、翌91年にリリースされたものです。
クレジット上はプリンスが明確に関与した事は明記されてないものの、リーヴァイ・シーサー,Jr.とペイズリー・パーク名義で参加しています。

アンビエント系のサウンドに「Lovesexy」でも囁いてた"Clap Your Hands, stomp your feet"のフレーズを使用した"Heaven Must Be Near"、90年代のプリンスが好んだソリッドなリズムに乗せて呟く"Elephant Box"、前曲よりもスピード感がアップした"Slappy Dappy"、歌というよりは会話みたいな感じのインタールード的な"Jadestone"と最後を締めくくる"Whispering Dandelions"の5曲がペイズリー・パーク名義です。
これとは別に"Sad Puppet Dance"をリーヴァイが単独プロデュースで担当しています。





前述のファミリー感がない最大の要因は、プリンス”らしさ”とは無縁の打ち込み系サウンド、そして歌というよりは詩を語るスポークン・ワードのヴォーカルで構成されているのが原因だと思います。

敢えてスポークン・ワードにしたのは、プリンスが余程彼女の話し方が好きだたのか、単にヴォーカリストとしての素質が見出せなかったのか・・・
ただ、彼女自身もプロデュ-スに参加している事から、こういう歌い方が好きな様です。
それは後にレニーと共作したと言われるマドンナの”Justify My Love”からも伺えます。
(但し、この曲自体にはレニーと共作とクレジットされなかった為に裁判を起こしてます)

ちなみに90年代の彼女は劇的で、プリンスやレニー・クラヴィッツと良い仲になった後、坂本龍一経由でJAPANのディヴィッド・シルヴィアンと結婚('05年に離婚)と大物を渡り歩いています。



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