Supernova / Lisa Left-eye Lopes ('01)

今日はレフト・アイの10周忌(1971年5月27日-2002年4月25日)でしたね。

TLCのラップ担当だったレフト・アイは、キース・スゥエットの「Get Up On It」('94)やイン・シンクの「No Strings Attached」('00)、トニ・ブラクストンの「The Heat」('00)等のアルバムでラッパーとして参加する他、自ら設立したブラック・アイボリーのアルバムをプロデュースする等、TLC以外での活動を精力的にこなし、'01年に兼ねてから熱望していたソロ・アルバムをリリースしたのが本作「スーパーノヴァ」です。

SUPERNOVA
L.ロペス リサ・レフトアイ・ロペス ブラック・アイヴォリー エステロ タンギ・フォーマン カール・トーマス ジャジー・ファー アンドレ・ライソン アンジェラ・ハント トゥパック・シャクール

SUPERNOVA

曲名リスト
1. ライフ・イズ・ライク・ア・パーク featuring Carl Thomas
2. ホット!
3. ザ・ブロック・パーティー
4. レット・ミー・リヴ
5. ジェニー featuring Jazze Pha
6. アイ・ビリーヴ・イン・ミー
7. ラグス・トゥ・リッチーズ featuring Andre Rison
8. トゥルー・コンフェッション featuring Angela Hunte
9. アンタッチャブル(Tupac Shakur featuring Lisa “Left Eye” Lopes)
10. ヘッド・トゥ・ザ・スカイ featuring Blaque Ivory
11. ザ・ユニヴァーサル・クエスト featuring Esthero
12. ア・ニュー・スター・イズ・ボーン featuring Tangi Forman
13. ブリーズ(Hidden Track)
14. フレンズ(Bonus Track)

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レフト・アイとLA・リードがエグゼクティヴ・プロデュースを担当、メアリー・J.ブライジやジャネット・ジャクソン等を手掛けたロックワイルダー、フージーズを担当したサラーム・レミ、テレンス・ダドリーらをプロデューサーに迎えた本作は、キュートなジャケットからは連想し辛いCOOLなサウンドとヘヴィな内容の歌詞で構成されたヒップ・ホップ・アルバムに仕上がっています。

カール・トーマスをゲストに迎え流麗なヴォーカルとレフト・アイのクールがラップのコンビネーションが心地よく聴かせる女性に対する応援ソング"Life Is Like A Park"を始め、パーソナルな内容ながらかなり過激な歌詞を前述のロックワイルダーがプロデュースした"Hot!"、EW&Fの"Drum Song"をネタにエスニックなグルーヴを持った先行シングルの"The Block Party"、前述同様サラーム・レミがプロデュースし"Hot!"にも通じるパーソナルな内容をストレートに表現した"Let Me Live"と前半からTLCの時とは違った本音のレフト・アイの姿を聴くことが出来ます。



また今作では前述のカール・トーマス以外のゲストがフューチャーされた曲も完成度が高く、リック・ロックの渋いギターとジャズィ・ファとレフト・アイのラップが絶妙なスロー・テンポの"Jenny"や、レフト・アイが尊敬するラッパー、2パックとヴァーチャル・コラボレートをしたデイープなナンバーの"Untochable"、後輩のブラック・アイボリーをコーラスに起用したポジティヴな内容の"Head To The Sky"等、秀作が揃っています。



この他ではマッシヴ・アタックの"Better Things"とJBの"Never Say Goodbye"をネタに使い、本アルバム・タイトルを象徴するかの様な綺麗なナンバーの"A New Star Is Born"も良いです。

本アルバムでレフト・アイの持つラッパーとしての可能性とソングライティングの才能を発揮したアルバムと言えるだけに残念でしかたがありません。

10回忌と言えば、先日未発表曲"Fantasies"が公開されましたね。



冒頭で書いた様に、色んなアーティストの作品に関わったもののお蔵入りになった作品が他にもあるだけ今後纏めてリリースされる可能性もあるんでしょうね。

毎回思うけど”お蔵入り”は、そうなる理由があったハズなので亡くなった人からすれば”出さないで!”って思ってるんでしょうけど、ファンとしては聴いてみたいという気持ちもあって複雑ですね・・・




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