57th & 9th / Sting ('16)

今日は久しぶりにポップ・ロック色の強いアルバムをリリースしたスティングの新作を聴いています。


曲リスト
01.I Can't Stop Thinking About You
02.50,000
03.Down, Down, Down
04.One Fine Day
05.Pretty Young Soldier
06.Petrol Head
07.Heading South on the Great North Road
08.If You Can't Love Me
09.Inshallah
10.The Empty Chair
11.I Can't Stop Thinking About You (LA Version) *日本盤&海外デラックス盤ボーナス
12.Inshallah (Berlin Sessions Version) *日本盤&海外デラックス盤ボーナス
13.Next to You (Live at Rockwood Music Hall) *日本盤&海外デラックス盤ボーナス

"久しぶり"って一体いつ頃だったかな~とアルバムを逆に辿っていくと、エリザベス朝時代の古楽をアレンジした'06年のSongs from the Labyrinth以降、冬のコンセプト、セルフカヴァー、ライブ、ミュージカルと外れていったので、R&Bを含んだポップなアルバムとしては'03年のSacred Love、ロック色となると'99年のBrand New Day以来になりますね。

マンハッタンのヘルズ・キッチンにあるスタジオに向かう道の交差点に由来した名前を付けた本作。
プロデューサーは'01年の...All This Timeのエグゼクティヴ・プロデューサーで、レディ・ガガ、t.A.T.u等を発掘したマーティン・キーゼンバウム(Martin Kierszenbaum)が担当しています。

スティングのアルバムは割と根を詰めて制作する事もあれば、9.11に刺激を受けて作ったSacred Loveみたいに直感で制作するパターンがありますが、今回は後者で3か月で10曲を制作した様です。
これはマーティンがスティングのマネージャーも担当してる事もあって、すぐにレコーディングに取りかかれる環境だったからでしょうね('-')

先行シングルは自身の作曲に対する素直な気持ちを歌った"I Can't Stop Thinking About You"で、MVでもそんなレコーディング風景が盛り込まれています('-')



話題曲としてはなんといってもプリンスが永遠(4Ever)になった翌週にレコーディングされた"50,000"ですね。

この曲はプリンスの事というより、デヴィッド・ボウイ、グレン・フライ、レミー・キルミスター・・・と立て続けに永遠になった事をテーマにした一曲です。



”また仲間が逝ってしまった””彼が歌う度に50,000の声が沸き上がるんだ”"ロック・スターは決して死なない""ただ姿を消していくだけなんだ"と偉大な先輩そして同志がが旅立った事をスティングならではの表現で歌っています。

こういう全てのアーティストに哀悼を示す曲はぐっと来ますね・・・

環境問題を取り上げたメッセージ性の強い"One Fine Day"、Policeやソロ初期を連想させる様なサウンドが魅力的な疾走感のある2ndシングルの"Petrol Head"といったロック色の強い前半6曲に対し、後半はしっとりと歌われる"Heading South on the Great North Road"、近年ヨーロッパで起きてる移民問題を歌った"Inshallah"と叙情的なサウンドに変化し、まるでアナログ盤をB面に引っ繰り返したら別のアルバムを聴いてる様な感覚に陥ります。


デラックス盤及び日本盤にはボーナス・トラックが3曲収録。

中東っぽいサウンドがスティングらしい"Inshallah (Berlin Sessions)"、サンアントニオを拠点にしてアメリカとメキシコのサウンドを融合した様な”テックスメック”というジャンルのバンドのザ・ラスト・バンドレーロス(The Last Bandoleros)が参加した"Next You"が収録。

↓は『ジミー・キンメル・ライブ』でのパフォーマンス



スタンダード盤は全10曲で良い感じで幕を閉じるので、寝ようとした所を揺り起こされる感じがちょっとします(;゜д゜)

まぁボーナス・トラック聴きたいからしょうがないんですけどね~

個人的には前半が懐かしいだけに、残り4曲も突っ走って欲しかったかな・・・




スポンサーリンク


0 件のコメント :

コメントを投稿