全米では4月にリリースされましたが、日本盤は遅れた代わりにボーナス・トラック付きです。
アルバム情報
曲リスト
- Cuz I Love You (3:00)
- Like A Girl (3:04)
- Juice (3:15)
- Soulmate (2:55)
- Jerome (3:51)
- Crybaby (2:55)
- Tempo (feat. Missy Elliott) (2:55)
- Exactly How I Feel (feat. Gucci Mane) (2:23)
- Better In Color (2:13)
- Heaven Help Me (3:22)
- Lingerie (3:21)
- Boys (2:52)
- Truth Hurts (2:53)
- Water Me (3:05)
- Good as Hell (2:39)
- Good as Hell (Remix) (featuring Ariana Grande) (2:39)
- Truth Hurts (3:17)
- Truth Hurts (feat. AB6IX) (2:53)
リゾについて
'16年のEP「Coconut Oil」で書いたけど追記も含めご紹介。幼い頃はデトロイトで暮らしゴスペルに触れ、ヒューストンに引っ越すと地元のヒーローでもあるディスティニー・チャイルドを愛聴、'11年にミネアポリスに移住します。
ヒップ・ホップ・ユニット"ザ・チャリス"(The Chalice)で活動しつつも'13年に地元でソロ・アルバム「Lizzobangers」をリリース。
これが好評を博しヴァージンと販売契約を結び’14年に再リリースされました。
その後、同じミネアポリス出身のキャロライン・スミス(Caroline Smith and the Good Night Sleeps)と共演した"Let Em Say"やクリーン・バンディット(Clean Bandit)の"New Eyes"等に参加。
この活躍は同郷のプリンスの耳にも入り、’14年のアルバム「PlectrumElectrum」に収録の"BoyTrouble"に前述の"ザ・チャリス"のメンバー、ソフィア・エリス(Sophia Eris)と一緒に参加します。
プリンスと共演で注目を浴びた所に2ndアルバム「Big Grrrl Small World」を投入。
’16年にはアトランタ傘下でジェイソン・デルーロ等を手掛けたリッキー・リードのレーベル”Nice Life”に移籍、冒頭のEP「Coconut Oil」を初めTVや映画にも出演するなど着実にステップ・アップしています。
近年の躍進はプリンスからかけられたメッセージが影響していると思われます。
上記インタビューから引用
When you’re an artist, your career isn’t defined by trends or age. That’s the biggest lesson I learned from Prince: perpetuate positivity, and also art is forever. Be eternal.年齢、トレンド一切関係ないと言われた事でリゾは開眼したと思います。
「あなたがアーティストである場合、あなたのキャリアはトレンドや年齢によって定義されません。それが、私がプリンスから学んだ最大の教訓です。積極性は永続的であり、芸術も永遠です」
アルバム・レビュー
メジャー・レーベルのアトランタからリリースされた事で”メジャー・デビュー作”と書かれてるのでデビュー・アルバムと勘違いされる事もありますが、前述の通りフル・アルバムとしては3枚目で、アトランタからは6曲入りのEP「Coconut Oil」も出ているのでチョットだけ違和感があります😅(間違ってないしそう書いた方がインパクトありますもんね!)プロデューサーには前作に引き続きリゾ本人とシーロー・グリーンやジェイソン・デルーロ等を手掛けたリッキー・リード(Ricky Reed)の他、ニッキー・ミナージュやアリシア・キーズ等を手掛けたオーク・フェルダー(OAK)、ロック界からX・アンバサダーズ(X Ambassadors)といった異色な組み合わせもあります。
客演にはリゾにとってヒーローの様なミッシー・エリオット(Missy Elliott)やグッチ・メイン(Gucci Mane)が参加しています。
アルバムに先駆けてリリースされた"Juice"は80年代のディスコ・サウンドを彷彿させる1曲で、自身のキャラを最大限にアピールしたキャッチーな楽曲です。(MVも最高!)
続く2ndシングルの"Tempo"はリゾ&リードにスウェーター・ビーツ(Sweater Beats)達が制作に参加、ミッシー・エリオットを迎え、ティンバランド&ミッシーの黄金コンビをリスペクトした様なHIPHOP ナンバーにしつつもリゾらしいキャッチーさも忘れない1曲です。(MVでは代名詞と言えるフルートを吹くシーンも挿入)
こういったキャッチーさもさることながらはX・アンバサダーズがプロデュースしたタイトル・トラックの”Cuz I Love You”、このド頭から聴かせる圧巻のヴォーカル力・・・もうこの1曲を聴いただけで作品のクオリティの高さが伺えます。
X・アンバサダーズと言えばもう1曲の"Heaven Help Me"もラップとコロコロと変調する絶妙なサウンドが病みつきになります。
他にも、オークによるリゾのキャッチーなラップとバウンシーなサウンドが心地よく渦巻く"Like A Girl"や"Soulmate"、ラストの"Lingerie"も今までのリゾには無かったタイプの楽曲でしっとりと締めくくってます。
デラックス盤には...
アルバムとEPの間に単発で発表された楽曲が追加。まずは’18年にリリースした”Boys”は、ジャネール・モネイの「Dirty Computer」の様他の曲の様に容姿の事以外にもジェンダーの事にも触れた歌詞で、シングル盤はLGBTの象徴でもある”レインボー・フラッグ”を意識したアートワークで話題になりました。
MVはPrince Siteでも触れましたがプリンス・ファンならニヤリとする、ミネアポリスのシュミット音楽センター前でも撮影され髪型や3RDEYEサングラスの様な丸型サングラスも印象的です。
”Truth Hurts”はリゾにとって初の全米シングル・チャートの1位を獲得した記念すべき1曲。
こちらは’17年にリリースされたシングルですが、NETFLIX 映画『サムワン・グレイト』のサントラに起用、加えて昨今の人気に押される形で2年後に1位となりました。
最後の"Water Me"も’17年にシングル・リリースされた曲ですが、こちらもアルバムに収録された事で再び脚光を浴びそうですね😃
デラックス盤には”Juice (Breakbot Mix)”が収録、スーパーデラックスは”Juice (Breakbot Mix)”がカットされる代わりに4曲追加されています。
これはデジタル配信盤には収録されてない1曲ですが単発売りされてるので個別で買っても良いかもです。
”セーラームーン”が大好きな親日家で、今年ジャネール・モネイが来日公演すると判った時は”私も連れてって!”ってツィートする位です😃
個人的には年末から来年にかけての音楽賞で必ずリゾが受賞すると思ってるので、その勲章を引っさげてリゾが来日する可能性高いかもですね!
全曲視聴
彼女のYoutubeチャンネルでは上記のMVのを含め全曲視聴出来ます。リゾのオススメ動画
まずは先日行われたVMAのパフォーマンス。「スッキリ」では触れられなかったけど、お尻丸出しはプリンスの”Gett Off"だし後半の青空の衣装は"raspberry beret"へのオマージュですね😭
そして、名のあるアーティストが数多く出演してる”Tiny Desk Concert”は、彼女の人柄がよく現れてるライブです。
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