Soul Food: Cooking With Maceo / Maceo Perker ('20)

今日は久しぶりに新譜のレビューを書いておきます😃

Soul Food: Cooking With Maceo



収録曲

  1. Cross The Track (5:05)
  2. Just Kissed My Baby (5:27)
  3. Yes We Can Can (5:42)
  4. M A C E O (5:08)
  5. Hard Times (3:42)
  6. Rock Steady (5:01)
  7. Compared To What (4:30)
  8. Right Place Wrong Time (4:08)
  9. Other Side Of The Pillow (4:50)
  10. Grazing In The Grass (5:27)

レビュー

'18年(フィジカルは'19年)Life On Planet Grooveの25周年盤となるLife On Planet Groove – Revisitedやマイケル・アベネ&WDR Big Band Cologneとのコラボ盤It’s All About Love(’18)等をリリースしましたが、単独名義では’12年のSoul Classics以来。
プロデューサーにソウライヴ、ロバート・グラスパー、ノラ・ジョーンズ等を手掛けたイーライ・ウルフ(Eli Wolf)を迎え、ニューオリンズのHouse of 1000hzでレコーディング。ネヴィル・ブラザーズのアイヴァン・ネヴィル(Ivan Neville)、ダンプスタファンクニッキー・グラスピー(Nikki Glaspie)、両バンドに参加しているトニー・ホール(Tony Hall)等を迎え、オールドスクール・ファンクとニューオーリンズのサウンドを融合させた様な作品に仕上がっています。

今作はカヴァー集で、開幕を飾るのは’74年にメイシオ&ザ・マックス名義で発表された名曲“Cross the Track”。ここ数年はちょっぴり痩せて体調を心配していましたが、冒頭のシャウトを聴いて”要らぬ心配”をしてた事を反省!グルーヴ感溢れるメイシオのプレイを楽しめます。


セルフ・カヴァーではDoing Their Own Thing('70)に収録されたインスト・ナンバーの"Maceo”アシュリン・パーカー(Ashlin Parker)のトランペットも秀逸です。

その他のカヴァーも素晴らしく、インスト曲では、メイシオがリスペクトしているデヴィッド・ファットヘッド・ニューマンの“Hard Times”、ヒュー・マセケラの"Grazing In The Grass"が収録。
ヴォーカル入りでは、JBバリのシャウトを交えたミーターズの“Just Kissed My Baby”、先日シーラ・Eも再録しリリースしたアラン・トゥーサンの“Yes, We Can Can”、アレサ・フランクリンの“Rock Steady”、ユージーン(ジーン)・マクダニエルズ作でレス・マッキャン&エディ・ハリスの演奏で有名な"Compared To What"、ドクター・ジョンの“Right Place, Wrong Time”等、耳馴染みな曲を多数収録していますが、個人的にはやはりプリンスのThe Truth(’98)収録曲で、メイシオが参加した〈One Nite Alone... Tour〉でも演奏された”The Other Side Of The Pillow”を収録した所に、プリンスへの想いを感じてしまいます。



公式サイトには作品の思いを語っていますが、文末にはプリンスの事を語っていました。

(前略) More than anything I miss Prince. He was a genius, so it was special to re-record a song he and I had once toyed with idea of releasing and give it that special New Orleans feel while also referencing the person I most admired growing up, the Genius Mr Ray Charles 
(前略)なによりもプリンスが恋しいよ。彼は天才だったから、彼と僕がかつてリリースを考えていた曲を再レコーディングして、ニューオリンズの特別な雰囲気を出すことは特別なことだったし、僕が最も尊敬していた人物である天才のレイ・チャールズにも言及しているんだ。

タイミングが合えば「Dial: M-A-C-E-O」みたいにプリンスが直接関与してたのかもしれませんね...
実際聴いてみると”The Other Side Of The Pillow”だけでなく、ライブで演奏されてた“Yes, We Can Can”や“Rock Steady”も、意識的なのか無意識なのかどことなくプリンス・ライクなアレンジが施されてる辺りも泣けてきます。

全曲視聴可能

YouTubeチャンネルでは全曲視聴可能です。



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