ナット・キング・コールとのバーチャル・アルバム

今日は47歳でこの世を去ったナット・キング・コールの命日(1917年3月17日-1965年2月15日)です。

彼の低音でスモーキーな歌声は耳馴染みが良く、本当に聴いていて心地が良いです。
今日はナット・キング・コールを再評価させたバーチャル・デュエット・アルバムを2つ紹介しておきます。

まずは何と言っても娘ナタリー・コールが父の歌声とオーバー・ダビングで完成させた「Unforgettable」ですよね。

アンフォゲッタブルアンフォゲッタブル
ナタリー・コール ナット・キング・コール

曲名リスト
1. 君を想いて
2. ペーパー・ムーン
3. ルート66
4. モナ・リザ
5. ラブ
6. ジス・キャント・ビー・ラブ
7. スマイル
8. ラッシュ・ライフ
9. ザット・サンデイ、ザット・サマー
10. オレンジ色の空
11. メドレー:フォー・センチメンタル・リーズンズ~テンダリー~枯葉
12. ストレートン・アップ・アンド・フライ・ライト
13. アバロン
14. ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニモア
15. トゥー・ヤング
16. ネイチャー・ボーイ
17. ダーリン・ジュ・ブーゼイム・ボークー
18. オールモスト・ライク・ビーイング・イン・ラブ
19. ゾウ・スウェル
20. ノン・ディメンティカー
21. わが恋はここに
22. アンフォーゲッタブル

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ブラコン・シンガーとして80年代活躍したものの低迷期に入っていたナタリーがスタンダード・シンガーとして浮上させた出世作のアルバムです。
プロデューサーにはデヴィッド・フォスター、トミー・リピューマ、アンドレ・フィッシャーと豪華な布陣で、演奏にはハロルド・ジョーンズやジョー・サンプルとこちらも豪華なプレーヤーで製作されています。

チャップリンの'36年の映画「モダン・タイムス」のテーマ曲"Smile"や、"Autumn Leaves(邦題:枯葉)"といったように、アルバムの内容はスタンダード・ナンバー集なので、誰でも耳にした事のある歌が収録されています。

聴いてて思ったのは、やはり父の存在は凄かったんでしょうね。
このアルバムでのナタリーはこれ迄のどのアルバムよりも生き生きしていて、まるで”水を得た魚”状態です。

"The Very Thought Of You"や"Smile"ではしっとりとしたジャズっぽいアレンジで歌い、"Route 66"や生前最後のヒット曲だった"L-O-V-E"ではスゥイング・ジャズっぽいアレンジで軽快に歌っています。





圧巻は、アルバムのラストを飾る"Unforgettable"で、ここでは今は亡き父の音源とナタリーとの正に”夢のデュエット”です。この曲を聴くと今でも鳥肌が立ってしまいます。



このアルバム以降、ケニー・Gが故サッチモと共演したりと夢のデュエット企画が次々とリリースされる事になった気がします。
ナタリー自身も、以降「スターダスト」や「スティル・アンフォゲタブル」等デュエット作をリリースしています。


もう1枚は生誕90年に企画された「リ・ジェネレーションズ」です。

リ・ジェネレーションズリ・ジェネレーションズ
NAS ウィル・アイ・アム カット・ケミスト シーロー ナタリー・コール ナット・キング・コール ベベウ・ジルベルト ミケランジェロ・ラックア

曲名リスト
1. ラッシュ・ライフ
2. ストレイトゥン・アップ・アンド・フライ・ライト
3. デイ・イン・デイ・アウト
4. ブラジリアン・ラヴ・ソング
5. ザ・ゲーム・オブ・ラヴ
6. ウォーキン・マイ・ベイビー・バック・ホーム
7. ヒット・ザット・ジャイヴ、ジャック
8. カリプソ・ブルース
9. モア・アンド・モア・オブ・ユア・アモール
10. エル・チョクロ
11. ピック・アップ
12. エニイタイム、エニイデイ、エニイホエア
13. ネイチャー・ボーイ

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こちらはデュエットというよりも音源を使ったリミックス・アルバムと言った方が良いアルバムです。


参加アーティストが豪華で、シー・ロー・グリーン、ウィル・アイ・アム&ナタリー・コール、NAS&サラーム・レミ、ザ・ルーツ、ダミアン&スティーブン・マーリー等々、色んなジャンルのアーティストが参加しています。

シー・ローらしい今時のサウンドとナッキンの歌声を上手くミックスした"Lush Life"を筆頭に、ナタリーが若干ラップっぽいノリで歌うWill.i.amとコラボした"Straighten Up And Fly Right"、DJのカット・ケミストによるスクラッチが見事な"Day In Day Out"、ラテン・フレイヴァーの効いたサウンドとNASのラップが心地良い"The Game Of Love"、前半は王道のR&Bで後半から一気に世界観を爆発させるザ・ルーツの"Walkin' My Baby Back Home"等、オリジナルとはかけ離れてますが聴いてて楽しいです(*'-')





後半以降では、レゲエ・キングのマーリー家の2人が全開のレゲエ・サウンドで繰り広げる"Calypso Blues"、タンゴを使ったクラブ・サウンドが独特な世界観を醸し出す"El Choclo"、Jay Z等と仕事をしているDJジャスト・ブレイズによる"Pick Up"等も良いです。



所謂”ナット・キングのトリビュート盤”と思って聴くと痛い目に合いますが、ナット・キングの声を素材にしてここまでアレンジが出来るという聴き方をすると面白いアルバムだと思います。
これなら、今のクラブとかで流しても全然違和感ないんじゃないんですかね?(*'-')

興味がある方は聴いてみて下さい。



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