同い年のマイケル・ジャクソンやプリンスと並び、今も影響力のあるアーティストの一人として君臨しています。
プリンスの様に自ら楽器を弾きプロデュースする事はありませんが、”マドンナ”というブランドを常に陳腐化させない様に毎回趣向を凝らしたアルバムやライブを展開する辺りはとても似ていますね。
ナイル・ロジャースがプロデュースした'84年の2ndアルバム「Like a Virgin」で大ブレイクするものの自身も出演した映画『ディック・トレイシー』のサントラ「I'm Breathless」('90)辺りから徐々に陰りをみせます。(それでも全米でダブル・プラチナなので凄いです)
「I'mBreathless」でPOP路線から脱却すべくハウス・サウンドが得意なシェップ・ペティボーンをプロデューサーに迎え"Vogue"が大ヒットするものの、マドンナ=ハウス・サウンドという新しい局面にリスナーはまだ受け入れる事が出来なかった事は「Erotica」('92)や、アンビエント系を取り入れた「Bedtime Stories」('94)のセールスの低迷からも判ります。
そういう意味では、時代がマドンナの考えに追いついたアルバムが'98年の「Ray Of Light」だと言えます。
マドンナ
ワーナーミュージック・ジャパン 2006-08-23
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曲名リスト
1. ドラウンド・ワールド/サブスティテュート・フォー・ラヴ
2. スウィム
3. レイ・オブ・ライト
4. キャンディ・パフューム・ガール
5. スキン
6. ナッシング・リアリー・マターズ
7. スカイ・フィッツ・ヘヴン
8. シャンティ/アッシュタンギ
9. フローズン
10. パワー・オブ・グッバイ
11. トゥ・ハヴ・ノット・トゥ・ホールド
12. リトル・スター
13. マー・ガール
14. ハズ・トゥ・ビー*
プロデューサーには「トゥルー・ブルー」や「ライク・ア・プレイヤー」等で一緒に仕事をしたパトリック・レナードに加え、"Justify My Love"他数曲のリミックスを担当したウィリアム・オービットを起用。
リミックスでの仕事振りに手応えを感じたマドンナがオービットをメイン・プロデューサーに迎えた事で、やりたい事に足りなかったピースが埋まった様に思えます。
マドンナ、パトリック、オービットの3人がタッグを組んだ独特の浮遊感をもたらす先行シングルの"Frozen"を始め、トランスの様な早めのビートと疾走感が病みつきになるタイトル・トラックの"Ray Of Light"等、前述のペティーボーンやネリー・フーパー等で試した方向性をオービットが上手く昇華させてくれた作品です。
この他にもマドンナの私生活を綴ったダブル・ネームの"Drowned World/Substitute For Love"、キム・ワイルド等を手掛けるリック・ノウルズがソングライトに参加した哀しいバラードの"The Power Goodbye"、チャカ・カーンの"I'm Every Woman"のストリングをサンプルした"Nothing Really Matters"等もPVを含めて出来上がってますね~
これまでマドンナはグラミーに縁がなく('92年にBest Music Videoだけ受賞)"無冠の女王"でしたが、本作でBest Pop Albumを含む3冠を受賞したという点においても転換期のアルバムと言えますね。
もし、マドンナの作品を1枚でも買おうと思う方は下の11枚組のBOXがオススメです!
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デビュー作の「バーニング・アップ」から'08年の「ハード・キャンディー」の11枚のオリジナル・アルバムがなんと今日の時点で¥2,950で購入出来ます!これはかなりのお買い得ですね。
これにサントラ扱いの「アイム・ブレスレス」、「エヴィータ」、「フーズ・ザット・ガール」、そして最新作の「MDNA」を購入すればほぼコンプリート出来ますね(*'-')
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