プリンスと同じ位好きなボウイの事はこれまでも色々紹介してきました。
- The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders From Mars ('72)
- Scary Monsters (And Super Creeps) ('80)
- Tonight ('84)
- II / Tin Machine (’91)
- Black Tie White Noise ('93)
- 'hours...' ('99)
- LiveAndWell.com ('99)
- All Saints -Collected Instrumentals 1977-1999 ('01)
- Reality ('03)
- The Next Day ('13)
- Nothing Has Changed ('14)
- Blackstar ('16)
これだけ書いてるにも関わらず世代的に青春ど真ん中に聴いた'83年の「レッツ・ダンス」を書いてなかったので聴きながら書いてます('-')
曲リスト
1.Modern Love2.China Girl
3.Let's Dance
4.Without You
5.Ricochet
6.Criminal World
7.Cat People
8.Shake It
ボウイとプリンス
ボウイとプリンスはビジュアルやサウンドは違えど共通点の多いアーティストだと思ってます。ざっと思いついたのを書いてみると・・・
- 一度聴いたら忘れられないヴォーカル
- 架空の人物になりきる憑依型アーティスト
- 多作にも拘わらず同じアルバムを作らない才能
- 絶頂期にバンドを解散する(The Spiders from MarsとThe Revolution)
- 過去の楽曲を演奏しないライブ
- バンドの一員として活動(Tin MachineとNPG)
- 奇抜なファッション(ユニセックスな衣装や自分の名前入りの衣装)
- ど派手なコンサート舞台(グラススパイダースとSOTT)
- 寸劇を取り入れるライブ演出
- 早くからインターネットの可能性を模索しネット会員限定CDをリリース
- エキセントリックなステージの半面、普段は物静か
- 独自の宗教観
アルバムについて
私の中では第一期黄金期と言える「Ziggy Stardust」をプリンスで置き換えると「Purple Rain」で、第二期スタートと言える「Let's Dance」は、「Diamonds & Peals」の様な印象です。(80年代という時代と全世界的ヒットという意味では「Purple Rain」と並べられますね)
当時流行していたヒップ・ホップを取り入れた「Diamonds & Peals」は新たな購買層を生んだ半面、批評家や古くからのファンは”大衆に寄せた作品”と言われたりしました。
ボウイの名前を世界的にも広く知らしめたアルバムですが、同じく昔っからのファンからは”大衆に迎合した”とか”アメリカのマーケットを意識した商業サウンド”等と言われました。
プロデューサーにはCHICのナイル・ロジャースを起用、ミュージシャンにはCHICのトニー・トンプソンやロブ・サビノを始めオマー・ハキムやカーマイン・ロジャス、本作で一気に注目を浴びたスティーヴィー・レイ・ヴォーン等が参加。
アルバムからは全英1位の"Let's Dance"を筆頭に、"Modern Love"と盟友イギー・ポップの経済的危機を救う形で共作した「Idiot」('77)に収録された"China Girl"のセルフ・カヴァーは全英2位の好成績をマーク。
シングル・カットされたA面も良いですが、B面にもアフリカン・テイストのリズムが感じられる"Ricochet"、ナスターシャ・キンスキー主演映画『キャット・ピープル』に収録されたタイトル・トラックもレイボーンのギターが入る事でロック・テイストに生まれ変わった"Cat People"等、どれもカッコイイです。
またダンカン・ブラウン率いるメトロ(Metro)のカヴァー曲"Criminal World"は、プリンス同様”ボウイがオリジナル”かと思わせる様なアレンジっぷりが秀逸な1曲です。
このアルバムの大ヒットの影響はボウイの混乱を招いたのか「Tonight」~「Never Let Me Down」と徐々に迷走し始める事になりますが、「Let's Dance」は紛れもなくボウイと言うより80年代を代表する1枚だと思います('-')
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