Let's Dance / David Bowie ('83)

1月8日はデヴィッド・ボウイの誕生日、10日は★になった日、そして東京ではDAVID BOWIE IS デヴィッド・ボウイ回顧展が開催される等、再びボウイが脚光を浴びてますね。

プリンスと同じ位好きなボウイの事はこれまでも色々紹介してきました。
他にも追悼盤の「The Many Faces of David Bowie」やブライアン・イーノの時に”ベルリン三部作”の事書いたり・・・自分で言うのも変ですが結構書いてますねw

これだけ書いてるにも関わらず世代的に青春ど真ん中に聴いた'83年の「レッツ・ダンス」を書いてなかったので聴きながら書いてます('-')


曲リスト

1.Modern Love
2.China Girl
3.Let's Dance
4.Without You
5.Ricochet
6.Criminal World
7.Cat People
8.Shake It

ボウイとプリンス

ボウイとプリンスはビジュアルやサウンドは違えど共通点の多いアーティストだと思ってます。
ざっと思いついたのを書いてみると・・・

  • 一度聴いたら忘れられないヴォーカル
  • 架空の人物になりきる憑依型アーティスト
  • 多作にも拘わらず同じアルバムを作らない才能
  • 絶頂期にバンドを解散する(The Spiders from MarsとThe Revolution)
  • 過去の楽曲を演奏しないライブ
  • バンドの一員として活動(Tin MachineとNPG)
  • 奇抜なファッション(ユニセックスな衣装や自分の名前入りの衣装)
  • ど派手なコンサート舞台(グラススパイダースとSOTT)
  • 寸劇を取り入れるライブ演出
  • 早くからインターネットの可能性を模索しネット会員限定CDをリリース
  • エキセントリックなステージの半面、普段は物静か
  • 独自の宗教観

アルバムについて

私の中では第一期黄金期と言えるZiggy Stardustをプリンスで置き換えるとPurple Rainで、第二期スタートと言える「Let's Dance」は、Diamonds & Pealsの様な印象です。
(80年代という時代と全世界的ヒットという意味では「Purple Rain」と並べられますね)

当時流行していたヒップ・ホップを取り入れたDiamonds & Pealsは新たな購買層を生んだ半面、批評家や古くからのファンは”大衆に寄せた作品”と言われたりしました。

「Let's Dance」第二次ディスコ・ブームに乗っかった形となり映画『戦場のクリスマス』効果やMTVの放送UKロック・ブームも加わり本国イギリスを含むヨーロッパ数か国で1位、全米4位の大ヒット。
ボウイの名前を世界的にも広く知らしめたアルバムですが、同じく昔っからのファンからは”大衆に迎合した”とか”アメリカのマーケットを意識した商業サウンド”等と言われました。

プロデューサーにはCHICのナイル・ロジャースを起用、ミュージシャンにはCHICのトニー・トンプソンロブ・サビノを始めオマー・ハキムカーマイン・ロジャス、本作で一気に注目を浴びたスティーヴィー・レイ・ヴォーン等が参加。

アルバムからは全英1位の"Let's Dance"を筆頭に、"Modern Love"と盟友イギー・ポップの経済的危機を救う形で共作したIdiot('77)に収録された"China Girl"のセルフ・カヴァーは全英2位の好成績をマーク。





シングル・カットされたA面も良いですが、B面にもアフリカン・テイストのリズムが感じられる"Ricochet"、ナスターシャ・キンスキー主演映画『キャット・ピープル』に収録されたタイトル・トラックもレイボーンのギターが入る事でロック・テイストに生まれ変わった"Cat People"等、どれもカッコイイです。

またダンカン・ブラウン率いるメトロ(Metro)のカヴァー曲"Criminal World"は、プリンス同様”ボウイがオリジナル”かと思わせる様なアレンジっぷりが秀逸な1曲です。



このアルバムの大ヒットの影響はボウイの混乱を招いたのかTonight「Never Let Me Down」と徐々に迷走し始める事になりますが、「Let's Dance」は紛れもなくボウイと言うより80年代を代表する1枚だと思います('-')





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