oneman / Dez Dickerson ('99)

アンドレ・シモン(b)、ボビーZ(dr)、Dr.フィンクとゲイル・チャップマン(key)等と共に、初期のプリンスを支えたギタリストのデズ・デッカーソン。

’83年の「1999ツアー」後にグループを脱退、後釜にウェンディ・メルヴォワンが加入しました。
グループを抜けるとなるとアンドレの様に概ね”喧嘩別れ”になるのですが、デズの場合は映画『Purple Rain』にレヴォリューション VS ザ・タイムに続く3つ目のグループ”モダンエアーズ”のリーダー役で出演する位なので平和的に進んだのだと思います。

脱退後ソロ・アルバムを計画していましたが、ビリー・アイドル等のツアー・ミュージシャンを経た後、ナッシュビルに引っ越しAbsolute Recordsに在籍し、そこで本作をリリースしました。

OnemanOneman
Dez Dickerson

曲名リスト
1. Hello Again
2. Love Somebody
3. For You For Me
4. Fall Into Me
5. Maybe Tonite
6. Peacehopejoy
7. East Coast/West Coast
8. Oneman
9. This Song
10. Like A Merry Go Round
11. Home
12. The Way I Feel
13. Real To Me
14. Bonus Track

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リリースされたのは’99年ですが、各曲のクレジットは'97年になってる所をみるとストックしていた楽曲をやっとリリース出来たという感じでしょうか。

ドラムとバック・ボーカル以外はセルフ・プロデュース作でギター/ベースはもちろんデズがプレイしています。
疾走感のあるリズムに乗せて爽快感のあるヴォーカルが印象的なロック・ナンバーの"Hello Again"、女性ボーカルを入れつつも泥臭いロック・テイストの"Love Somebody"、サビに向けて徐々に高揚していくバラード・ナンバーの"Fall Into Me"等を聴くと、プリンスがこの頃やってたミネアポリス・ファンクよりボン・ジョヴィの様なロック・ナンバーがやりたかったんだろうと想像出来ます。
カントリー・ソングが育ったナッシュビルに引っ越したのも、そういう音楽への方向に行きたかったからかもしれません。
中盤以降にはハード・ロック指向の"Peacehopejoy"、典型的なロックン・ロール・ナンバーの"East Coast / West Coast"、レニー辺りが演奏しそうなブラック・ロック・ナンバーの"The Way I Fell"等が魅力的です。

前述の通りプリンス印のサウンドを期待して買うと大失敗してしまいますが、ロック・アルバムとしては好きです。

最近あまりニュースには出ませんが'08年に冒頭で書いた劇中でモダンエアーズがプレイした"Modernaire"がオンライン販売されてビックリしました(;゜д゜)

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興味のある方は是非ご検討を。


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