RED HOT + RIOT! / VA ('02)

'90年からAIDS撲滅基金を目的として数回に渡りリリースされているチャリティ・コンピレーションの「Red Hot」シリーズ。
これまでもU2やアン・レノックス等、数多くのアーティストが参加して話題になった同シリーズですが、7月に「RED HOT + RIO」のVOL.2が15年振りにリリースされました。



”トロピカリア”をテーマに、BECKやデイヴィッド・バーン、ジョン・レジェンド等が参加していて面白そうです。

「RED HOT」シリーズで一番印象的だったのは、今回紹介する「レッド・ホット+ライオット!~ザ・ミュージック&スピリッツ・オブ・フェラ・クティ」('02)です。



曲名リスト

1. イントロ:フェラ・メンタリティ
2. カラクタ・ショウ(MIXMASTER MIKE+LATEEF AND THE GIFT OF GAB(OF BLACKALICIOUS))
3. インタールード:ライヴ・アット・カラクタ
4. シャファリング+シュマイリング(DEAD PREZ,JORGE BEN JOR,TALIB KWELI,BILAL+POSITIVE FORCE)
5. インタールード:ギミ・シット
6. ウォーター・ノー・ゲット・エネミー(イントロ)
7. ウォーター・ノー・ゲット・エネミー(D’ANGELO,FEMI KUTI,+MACY GRAY FEATURING ROY HARGROVE,NILE RODGERS,THE SOULTRONICS+POSITIVE FORCE)
8. ジェントルマン(MESHELL NDEGEOCELLO+YERBA BUENA! FEATURING RON BLAKE)
9. ティアーズ+ソロウ(COMMON,MESHELL NDEGEOCELLO+DJELIMADY TOUNKARA)
10. シャカラ/レイディ(パート1)(SHEIKH LO[^])
11. シャカラ/レイディ(パート2)(SHEIKH LO[^],LES NUBIANS+MANU DIBANGO FEATURING CHATEAU FLIGHT)
12. インタールード:ドント・ウォリー・アバウト・マイ・マウス-O
13. ゾンビ(パート1)(BUGZ IN THE ATTIC FEATURING WUNMI)
14. ゾンビ(パート2)(NILE RODGERS,ROY HARGROVE+MONEY MARK)
15. ノー・アグリーメント(TONY ALLEN,RES,RAY LEMA,BAABA MAAL,POSITIVE BLACK SOUL+ARCHIE SHEPP)
16. ソー・ビー・イット(KELIS)
17. インタールード:ディス・イズ・アン・アシャンティ・プロヴァーブ
18. バイ・ユア・サイド(COTTONBELLY’S FOLA MIX-EDIT)(SADE)
19. コロニアル・メンタリティ(YERBA BUENA!+LENINE)
20. トラブル・スリープ・ヤンガ・ウェイク・AM(BAABA MAAL+TAJ MAHAL FEATURING KAOUDING CISSOKO+ANTIBALAS)


この作品は、AIDSで命を落としたナイジェリアを代表するアフロ・ビートの"帝王"フェラ・クティのトリビュート盤です。

数多くのアーティストからリスペクトされてるフェラのトリビュートだけあって、実子のフェミ・クティを始め、ディアンジェロメイシー・グレイナイル・ロジャースコモンミシェル・ンデゲオチェロシャーデービラルマヌ・ディバンゴロイ・ハーグローヴ・・・・と豪華絢爛なゲストが参加しています。
ミックスマスター・マイクの手によるフェラの音源をミックスした短いイントロから始まり、同じくマイクがリメイクした躍動感溢れるラップ・バージョンの"Kalakuta Show"で一気にアフロ・ビートの世界に引き込まれていきます。


ここから怒涛のアフロ・ビートの連続で、ゾルジ・ベンジョールのスキャットから始まる"Shufferig+Shmiling"、本作の中で最も注目されるであろうディアンジェロ、M・グレイ、クエストラヴ、N・ロジャース、R・ハーグローヴのスーパー・ユニットによるカヴァー"Water No Get Enemy"、M・ンデゲオチェロが参加し大幅にアレンジされたグルーヴが心地よい"Gentelman"と、どれも秀逸なカヴァーばかりです。



この他にも、コモンがポエトリー・リーディングする"Tears+Sorrow"、セネガルのC・ローとカメルーンのM・ディバンゴらが共演する軽快なサウンドの"Shakara / Lady"、実子フェミのバンドが中心となってカヴァーしたフェミの代表作"Zombie"、ケリスによるフェラへのオマージュ曲の"So Be It"、シャーデーの既発曲をアフロ・ビートにアレンジした"By Your Side"等も注目に値する楽曲です。



フェラのスピリッツを良い形でで継承した本作で、新たなファンが増えるのではないかと思います。



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