LISTEN WITHOUT PREJUDICE/MTV UNPLUGGED / George Michael ('17)

今日は(というか正確には昨日から)ずーっとジョージ・マイケルの「LISTEN WITHOUT PREJUDICE」25周年記念盤を聴いています。



曲リスト

  1. Praying For Time
  2. Freedom 9
  3. They Won't Go When I Go
  4. Something To Save
  5. Cowboys And Angels
  6. Waiting For That Day
  7. Mother's Pride
  8. Heal The Pain
  9. Soul Free
  10. Waiting (Reprise)
  1. Freedom 9
  2. Fastlove
  3. I Can't Make You Love Me
  4. Father Figure
  5. You Have Been Loved
  6. Everything She Wants
  7. The Strangest Thing
  8. Older
  9. Star People
  10. Praying For Time
  11. Don't Let The Sun Go Down On Me (with Elton John) (日本盤ボーナス・トラック)
  1. Soul Free (Special Radio Edit)
  2. Freedom! ‘9 (Back To Reality Mix)  ※「Freedom! ‘9」 12inch Single B - side
  3. Freedom! ‘9 (Back To Reality Mix Edit)
  4. Fantasy ※「Freedom! 9」 CD Single B - side
  5. Freedom! ‘9(Edit)
  6. Cowboys And Angels (Edit)
  7. If You Were My Woman ※「Praying For Time」 CD Single B - side
  8. Too Funky (single edit) ※from the album 『Red Hot + Dance』
  9. Crazy Man Dance ※「Too Funky」 CD Single B - side
  10. Do You Really Want To Know ※from the album 『Red Hot + Dance』
  11. Happy ※from the album 『Red Hot + Dance』
  12. Too Funky (Extended)
  13. Too Jazzy (Happy Mix) ※「Too Funky」CD Single B - side
  14. Fantasy ‘98 ※「Outside」 CD Single B - Side
  15. Heal The Pain (with Paul McCartney) ※from the album 『Twenty Five』
  16. Desafinado (with Astrid Gilberto) ※from the album 『Ladies & Gentlemen:The Best Of George Michael』
  1. 『The Southbank Show 1990』ドキュメンタリー<日本語字幕付> (51:16)
  2. 「Freedom 90」 ミュージック・ビデオ (6:40)
  3. 「Praying For Time」 ミュージック・ビデオ (4:45)
  4. 「Freedom90」 MTV 10th Anniversaryライヴ (5:41)

ジョージ・マイケルについて

'63年6月25日、ロンドンのイースト・フィンチリーで誕生。
父親がギリシャ系キプロス人なので本名はヨルゴス・キリアコス・パナイオトゥーという簡単には覚えられない名前が本名です。
”ジョージ・マイケル”という名は幼少期から自分の中で作ったもう一人のキャラクターで、デビューの際に芸名として使用しました。

学生時代に同級生のアンドリュー・リッジリーと出会い、アンドリューの兄達と”エグゼクティブ”を結成するも解散。その後'81年にアンドリューと二人でワム!(WHAM!)を結成します。
オリジナル・アルバム3枚をリリースしグループとしても絶頂期だった'86年に突然の解散。

ジョージはソロ・アーティストとして活動し、'87年にリリースされたデビュー・アルバムFAITHは白人アーティストとして初のブラック・アルバム・チャート1位になる等、数多くの記録を打ち立て、この年を代表する1枚となりました。

アルバムについて

普通なら客観的に紹介するのですが、このアルバムに至っては感情的にならざるをえないです...
アルバムが成功すると、ファンは前作の延長線上の作品を期待してしまいがちですが、プリンスやボーイ・ジョージ等、多くのアーティストから才能を認められたジョージは、その才能がある故にプリンス達と同じ”前作と同じアルバムは作らない”方向に進みます。

”偏見なしで聴いてほしい”という意味で付けられたアルバム・タイトルからの第一弾はメッセージ・ソングの"Praying for Time"で、MVも歌詞ありきのリリック・ビデオでした。


↓は当時のインタビュー

またジョージの思いを赤裸々に綴った"Freedom 90"も本作を代表する1曲です。


またフォーク・ロック調の"Waiting For That Day"も素晴らしいです。
(ジョージ・マイケルのオリジナルですがローリング・ストーンズの"Let It Bleed"とコード進行と歌詞の一部が似ている為ミック・ジャガーとキース・リチャーズがクレジットで追加されました。)
↓は当時のインタビューとレコーディング風景。


話題性も残しつつもジョージが目指したのは脱アイドル路線で、スティーヴィ・ワンダーのカヴァー"They Won't Go When I Go"”Something to Save”はその最たる楽曲ですね。
またジャズ・テイストの"Cowboys and Angels"も'14年にリリースしたSymphonicaの様に先を見据えた秀逸な曲でした。


アルバムとしては前作が200万枚に対し800万枚という大成功を収め、本国のイギリスでも前作を超えるセールスでジョージ本人も満足していたのですが、アメリカ単独では前作の3分の1以下というセールスだった事が当時のレーベルだったソニーとの間に溝を作る結果となります。

この溝がどんどん深くなり、制作予定だった”VOL.2”が作れず、ソニーとの法廷闘争にもつれ込み、結果的にジョージが次のアルバム「OLDER」をリリースするまで6年という歳月を費やす事になります。
(このレーベルとの闘争の際、才能を買ってたプリンスが心配で助言をしたという話あります)

もしレーベルが寛容でアーティストの意向を汲んでくれたら、きっと素晴らしい活動が出来ただけに残念でしかありません。

ジョージは当時プリンス&ザ・レヴォリューションウェンディ・メルヴォワン達とレコーディングをしていました。
もしかするとここで生まれた曲がVol.2に収録されてたのかもしれませんね・・・



デラックス盤について

今回のデラックス盤はオリジナルのリマスター化に加え、'96年の"MTVアンプラグド"ライヴの公式初CD化、そしてレア・トラック集の3枚に加えてドキュメンタリーとミュージック・ビデオのDVDの4枚組となります。

特にディスク3にはポール・マッカートニーと共演した"Heal The Pain"を始め、シングルB面やリミックスが収録されてるので貴重な1枚となります。

ちなみに日本盤にはエルトン・ジョンとのデュエット・ソング”Don't Let The Sun Go Down On Me (僕の瞳に小さな太陽)"が収録。
ダンロード・コードに今年ナイル・ロジャースがミックスをした事で話題になった"Fantasy (feat.Nile Rogers)"が付いています。


最近はCDをMP3として聴く事が主流とは言え、何故直接関係のないエルトン・ジョンとの曲をCD化して"Fantasy (feat.Nile Rogers)"をダウンロードにしたのか...普通にCD収録してくれたら良かったのに・・・('~')

それ以前に気になるのはタイトル。
何故オリジナル通りに"Vol.1"を付けなかったんでしょう。
輸入盤も↓の通りついてません。


こういう細かいとこの配慮がね...

価格について

ちなみに、日本盤はブルースペックCDという高音質のCDを使用してるので約1万3千円と高価な価格帯になってます。

ところがタワーレコードだと8,640円(2017年10月21日現在)とリーズナブル!

George Michael/リッスン・ウィズアウト・プレジュディス+MTVアンプラグド デラックス・エディション [3Blu-spec CD2+DVD]<完全生産限定盤>

”そこまでお金は出せない”という方には輸入盤をオススメします。



ところがamazonはリリース直後にも関わらず新品+中古というあやふやな状態で販売されてます。
ちなみにタワーレコードではキチンと新品で販売されてます。
定価¥7,333に対し¥6,453('17年10月20日現在)とお買い求め易い価格になってます😃

George Michael/Listen Without Prejudice/MTV Unplugged (Deluxe Box) [3CD+DVD]<限定盤> - TOWER RECORDS ONLINE


ちなみにiTunes版にはDisc 2に"Fantasy (feat.Nile Rogers)"が収録されています。



スタンダード盤

DVDは要らないという方はスタンダード盤もオススメです('-')


MTVアンプラグドのDisc3とDVDはありませんが、こちらにも"Fantasy (feat.Nile Rogers)"が収録されています。
但し、iTunes版には日本盤CDにボーナスで追加された"Don't Let The Sun Go Down On Me (with Elton John)"は収録されていません。




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3 件のコメント :

  1. ご無沙汰をしております。

    ようやく出ましたね!

    ところで、気になることがあります。

    「ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズと共作たフォーク・ロック調の"Waiting For That Day"」

    これは共作ではありません。

    ストーンズの"Let It Breed"は聴いたことありますか?

    You Can't Always Get What You Wantという曲が最終曲なのですが、Waiting 〜に、そのフレーズが入っていたため、ストーンズサイドから物言いが入り、共同クレジットになったのだと記憶しています。

    また、スティービーがソングライトに参加したとありますが、この曲はカバーです。

    "Fulfillingness' First Finale "に入ってますよ。

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    1. お久しぶりです!
      共作と書いてしまうと文章としておかしいですね、訂正しました。
      それとカヴァーは完全に忘れてました!ご指摘ありがとうございます😃

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    2. いえいえ、すみません。細かいところがきになってしまう悪い癖です。
      Let It B'L'eedでしたね。Breedと打ってました。

      ところで本文の訂正ですが、訴えられたのはYou Can't Always Get What You Wantという曲に似ているからです。

      ウィキペディアにも出ていますね。

      余談ですが、ここで調べたおかげで、この曲にはJBのFunky Drummerがサンプリングされていることを知りました。

      ウェンディの参加はとても意外でした。そんなエピソードがあったんですね。

      また、このアルバムは確か当初のタイトルはトロージャン・ソウルズだったと記憶しています。(もしかしたら次のアルバムタイトルだったかも。この辺り、記憶が怪しくなってます。)

      それでは、またです。

      CDレビュー、いつも購入の参考にさせて頂いてます!



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