'08年7月、自らC型肝炎であり、腎臓の病気も患っていることを発表。
翌'09年には腎移植手術を受けた後は順調に回復、'13年には「Espanol」をリリースしたので安心していただけにショックでした。
彼女のアルバムは前述の「Espanol」や昨年末に書いた「Unforgettable With Love」を紹介たので今回は'89年の「グッド・トゥ・ビー・バック」を書こうと思います。
曲リスト
01.Safe02.As A Matter Of Fact
03.The Rest of the Night
04.Miss You Like Crazy
05.I Do (Duet W/ Freddie Jackson)
06.Good To Be Back
07.Gonna Make You Mine
08.Starting Over Again
09.Don't mention My Heartache
10.I Can't Cry
11.Someone's Rockin' My Dreamboat
ナタリー・コールについて
父はジャズ・ヴォーカリストとして有名なナット・キング・コール、母のマリアもデューク・エリントンの楽団歌手と正に”ジャズを歌うべくして生まれた”と言っても過言では無い環境に生まれたナタリー。余りにも偉大な父親の存在からかジャズの道に進まず'75年にR&Bアルバム「Inseparable」をリリース。
元々歌は上手いのですが”ナット・キング・コールの娘”という冠もありR&Bチャート1位を獲得。
以降、次々とR&Bアルバムをリリースするも周りの期待と本人のやりたい事とのギャップなのか徐々にセールスを落としていきます。これとシンクロする形で80年代はドラッグに溺れてしまいます。
そんな彼女を救ったのはブルース・スプリングスティーンのカヴァー曲となる"Pink Cadillac"が収録された'87年の「Everlasting (邦題:永遠の愛)」で見事復活を果たします!
アルバムについて
このアルバムの成功で波に乗った彼女がリリースしたのが'89年の本作です。プロデューサーには"Pink Cadillac"を手掛けたデニス・ランバートの他、ホイットニーのデビュー作を手掛け一躍脚光を浴びたマイケル・マッサーとナラダ・マイケル・ウォルデン、チャカ・カーンのバンド”ルーファース”に在籍していたアンドレ・フィッシャー、マライア・キャリーを手掛けたリック・ウェイク等、80年代の売れっ子プロデューサーを総動員した様なアルバムです。
アルバムからは"Miss You Like Crazy"、"I Do"、"The Rest of the Night"、"As A Matter Of Fact"、"Starting Over Again"、"Wild Women Do"の6曲がシングル・カット。
中でもマイケル・マッサーが手掛けた"Miss You Like Crazy"は当時のブラコン(ブラック・コンテンポラリー)ブームに乗っかり、日本でもタバコのCMに起用されていて耳にした方も多いと思います。
アルバム未収録ですが、この時期リリースされたシングル"Wild Women Do"は、90年に公開されたジュリア・ロバーツ&リチャード・ギア主演映画『プリティ・ウーマン』で使用された事でアルバムのセールスに拍車がかかった1曲だと思います。
「Everlasting (邦題:永遠の愛)」と本作の成功がR&Bシンガーとしての自信になり、やっとナタリーの心に父親と同じジャズ・アルバム「Unforgettable With Love」を作る決心になったと思っています。
そういう意味においてもこのアルバムは彼女にとってターニング・ポイントとなる1枚だったと思います。
【オマケ】
これから彼女のアルバムを聴こうと思われる方は↓の5枚組がオススメです。今回の「Good To Be Back」はモチロン、名盤「Unforgettable With Love」や「Stardust」等が収録され2,7020円(1/3現在)と破格の安さです('-')
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