The Invisible Man: An Orchestral Tribute To Dr. Dre / SLY5THAVE ('17)

先日書いた元NPG Hornzのsly5thaveの新作「ジ・インヴィジブル・マン:アン・オーケストラ・トリビュート・トゥ・ドクター・ドレー」が届いたので聴いてます('-')



曲リスト

01.Shiznit feat. Jesse Fischer
02.California Love feat. Cory Henry
03.Drelude for Woo feat. Mark de Clive Lowe
04.Forgot About Dre
05.Interlude #2 feat. Zach Brock
06.No Diggity feat. Sydney Driver
07.The Jam feat. Matthias "Pedals" Loescher
08.Who Am I feat. Paul Wilson
09.The Jam Part II feat. Paul Wilson
10.I'd Rather Be With You feat. Melissa McMillan
11.Curtis feat. Patrick Bailey
12.Still D.R.E.
13.The Jam Part III
14.My Name Is feat. Robert "Sput"n Searight
15.Interlude #3 feat. DJ Center
16.Guilty Conscience
17.Interlude #4
18.Nuthin' But A "G" Thang feat. Brad Allen Williams
19.Interlude #5
20.Let Me Ride feat. Jimetta Rose[Radio Edit]
21.The Edge feat. Quantic
22.Next Episode
23.Peace
24.The Jam feat. Matthias "Pedals" Loescher [Full]
25.The Jam Part II feat. Paul Wilson [Full]
24-25.は日本盤ボーナストラック

SLY5THAVEについて

スライフィフスアヴェニュー(SLY5THAVE)ことシルベスター・ウゾマ・オニーエージアカ(Sylvester Uzoma Onyejiaka)は、父はナイジェリア出身で母はデトロイト出身、シルベスターはテキサス州オースティン生まれ。
現在はニューヨークを拠点に活躍するサックス・プレイヤーですが、他にもピアノやドラムも堪能なマルチ・プレイヤーです。
ノース・テキサス大在学中の'09年には学生で結成されるジャズ・バンド"One O'Clock Lab Band"の演奏がグラミーにノミネートされる程の実力派揃いの中で腕を磨いていました。

プロとして活動すると'12年に当時プリンスがNPGのホーン隊を結成するという事でフィル・ラシターエイドリアン・クラッチフィールドマーカス・アンダーソン達と共に"NPG Hornz"に参加、HITnRUN Phase OneHITnRUN Phase Twoといったアルバムの他、モントルー・ジャズ・フェスティバル等でもメンバー達と一緒にエキサイティングな演奏を披露しました。

NPG Hornz在籍時に前回書いたSly5thAve Presents: Akumaをリリース。
解散後も今年カヴァー集の「Composite Ep」やマーク・ロンソン&ブルーノ・マーズの大ヒット作"Uptown Funk"等をシングル・リリースしています。

アルバムについて

'15年11月、LAのウィルシャー・エベル・シアターでコンプトンに音楽学校を新設する為の資金集めのチャリティ・コンサートが開催されました。
コンプトンと言えばドクター・ドレーイジー・E達が結成したヒップ・ホップ・ユニット"N.W.A."誕生の地で、'15年に映画『STRAIGH-OUTTA-COMPTON (ストレイト・アウタ・コンプトン)』の舞台となった事でも有名ですね。

スライ達のバンドは会場でフル・オーケストラをバックに"ドクター・ドレー・トリビュート・ライブ"を開催。
この様子を会場に来ていたドレー本人が感銘を受け、スタジオ・アルバムとして完成させたのが本作です。

ゲストにはクァンティック(Quantic)やスナーキー・パピー(Snarky Puppy)、メリッサ・マクミラン(Melissa McMillan)、ジエッタ・ローズ(Jimetta Rose)等多彩なゲストを迎えています('-')

リード・トラックはドレーのデビュー作The Chronic収録の"Let Me Ride"で客演にクアンティックやカマシ・ワシントンのアルバムにも参加しているジェッタ・ローズが参加しています。


オリジナルの迫力と対極のジャジーな仕上がりだけど、オリジナルの持つカッコ良さを上手く取り入れてるのが凄いですよね。



オープニングはスヌー・プ・ドッグ(Snoop Doggy Dogg)のデビュー・アルバム「Doggy Style」収録の"Shiznit"で、オリジナルのバック・トラックもジャジーでしたがこちらはストリングの厚みが増しゴージャスなサウンドになっています。

↓はオリジナル

この他、2 Pacの"California Love"、エミネムが参加した"Forgot About Dre"、ブラックストリートが参加した"No Diggity"、スヌープやネイトが参加した"The Next Episode"等、聴いてると”あー!”と思い出す有名曲が新たな装いで楽しむことが出来ます。
オリジナルを知らなくても楽しめるし、これを機にドレーの楽曲を聴いてみるキッカケになっても面白いと思います。

↓でフル視聴出来ます。


ジャズのトラックをバックにヒップ・ホップってパターンはあるけど、逆というのは珍しいですよね。
正に"逆転の発想"というべきアルバムですね。

ここ最近、エイドリアン、マーカス、フィル、そしてスライとホーン隊の活躍が目立ってきましたね~('∇')

近年ロバート・グラスパー、サンダーキャット、カマシ・ワシントン等、新世代のジャズ・アーティストがどんどん活躍しているので、彼らもその一翼を担うアーティストとして活躍してもらいたいですね!





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