簡単な略歴を書くと、'92年のデビュー・シングルの"Feel So High"で注目を浴び、'94年の"You Gotta Be"が大ヒット。
'96年のディカプリオ主演映画『ロミオ&ジュリエット』で起用された"Kissing You"や'99年のブリット・アワード受賞曲で日本でもTBS系ドラマ『To Heart 恋して死にたい』の主題歌で使われた"Life"で広く知名度を上げた女性R&Bシンガーです。
今回紹介するのは'03年にリリースされた「ドリーム・ソルジャー」です。
曲名リスト
1. イッツ・オーケイ
2. ホワイ?
3. ライチャス・ナイト
4. ダズント・マター
5. ヒューマン
6. クール・モーニング
7. サムシング・スペシャル
8. ラヴ・ビューティフル
9. ナッシング・トゥ・ルーズ
10. フェイト
11. ホールディング・オン・フォー・ディア・ライフ (日本盤ボーナストラック)
本来は「Lip Gloss Junkie」というタイトルで'02年リリースする予定だったらしいですが不慮の事故に合いレコーディングが延期、途中で来日記念のミックス盤などがリリースされましたがオリジナルとしては「Supernatural」から4年半と長めのインターバルとなっています。
今回はこれまでデズリーを支えていたアシュレイ・イングラムとファミリー・スタンドの2人のプロデューサーは関与しておらず、代わりにケヴィン・ベイコン&ジョネサン・クゥアームビーという新進のプロデューサーと3人で製作、タイトルは"夢の為に一生懸命頑張る人"という意味の「Dream Soldier」に変更されています。
アコギをベースにストリングスを使ったゆったりとしたリズムをバックにデズリー独特のハスキーなヴォーカルが空気の様に漂う先行シングルの"It's OKay"は"帰ったきた・・・"と思わせるデズリー・ワールド全開の楽曲からスタート。フォーキーな印象を受けるバンジョーの音色が一味加えてる"Why?"やブルーグラス色の強い"Righteous Night"ではバグ・パイプを使う辺りはケヴィン&ジョナサンという新しいプロデューサーとの産物でしょう。
この他、スパニッシュ・ギターの物悲しいイントロからチキチキ・ビートをエッセンスとして取り入れた"Doesn't Matter"、デズリー風レゲエ・サウンドとも言える"Human"、シンコペイトのリズムが異色なサウンドを作り出してるR&Bテイストの"Love Beautiful"等、新しい試みを行ってる一方で、ハープの音色がデズリーのヴォーカルと絶妙なバランスを保っているバラード・ナンバーの"Cool Morning"、ヴォーカルに追従していくギターと高揚していくにつれ徐々に盛り上がるストリングスが美しい"Something Special"、コーラス隊をバックにしっとりと歌い上げるラストの"Fate"等、彼女ならではの世界観も健在です。
実験的なサウンドがあるものの、全体的にはデズリーがクオリティ・コントロールをしてるので、ある程度の統一感をキープしている作品だと思います。
尚、日本盤には"Holding On For Dear Life"がボーナス・トラックとして収録されています。
この作品以降、'06年頃新作の噂が出たものの未だリリースされていません。
是非とも新作を聴かせてもらいたいものです(*'-')
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