Super Fly / Curtis Mayfield ('72)

昨日のジェームス・ブラウンに続き、今日はカーティス・メイフィールドの命日(1942年6月3日 - 1999年12月26日)です。
享年57歳で、生きていれば69歳だったので現役でまだ活躍していたかもしれませんね・・・

私の中ではファンクと言えばJB、ソウルと言えばカーティスだったので'99年の訃報は衝撃でした。

今日は'72年の8月に全米アルバム・チャートにチャートインし、ナンバーワンの座に輝いた代表作として有名な「スーパー・フライ」を紹介します。



曲名リスト

Disc 1
1-1.Little Child Runnin' Wild
1-2.Pusherman
1-3.Freddie's Dead
1-4.Junkie Chase (Instrumental)
1-5.Give Me Your Love (Love Song)
1-6.Eddie You Should Know Better
1-7.No Thing On Me (Cocaine Song)
1-8.Think (Instrumental)
1-9.Superfly

Disc 2
2-1.Ghetto Child (Demo 1971)
2-2.Pusherman (Alternate Mix)
2-3.Freddie's Dead (Instrumental Version)
2-4.Junkie Chase (Instrumental Full-Length Version)
2-5.Militant March (From The Film Score)
2-6.Eddie You Should Know Better (Instrumental Version)
2-7.No Thing On Me (Cocaine On Me) (Instrumental Version)
2-8.Superfly (Single Edit)
2-9.Freddie's Dead (Single Edit)
2-10.Radio Spot #1
2-11.The Underground (Demo 1970)
2-12.Check Out Your Mind (Instrumental Studio Jam)
2-13.Radio Spot #2
2-14.Eddie You Should Know Better
2-15.Curtis Mayfield Interview On Superfly


本作は'72年にゴードン・パークス・ジュニア監督が撮った同名映画のサントラです。



麻薬ディーラー”プリースト”と彼が住んでる黒人コミュニティーの事を描いた作品で、特にカーティスが手掛けたアルバムは評判を呼び、その年のアカデミー賞受賞確実とまで言われました。
ただ、"映画ではインストルメンタルしか使用されていない"という何とも釈然としない理由で、審査から外されたというその当時のブラック・ミュージックに対する時代背景が伺えるアルバムでもあります。

今回紹介するアルバムは、以前JIMCO Recordsから発売されたものをRHINO Recordsで再版された物で、違いは、CD2枚組になっています。

1枚目はオリジナル盤+「Freddy's Dead」と「SuperFly」の2曲のシングル・ミックスを追加したのもの。
もう1枚は未発表曲集で、映画のみで使用されたインスト・トラックやデモ等を収めた貴重なボーナス・ディスクです。

このアルバムの良さは、なんといってもパーカッション&ワウワウの利いたギター・カッティングCOOLでファンキーなサウンドに、カーティス独特の太いファルセット・ヴォイスが組み合わせです。





このサウンド・スタイルは、スタイル・カウンシルやブロウ・モンキーズ等の後のブルー・アイド・ソウルにも影響を与えています。
特にブロウ・モンキーズのDr.ロバートは尊敬していて"Celebrate (The Day After You)"ではカーティスと共演を果たしています。



他にも、レニー・クラヴィッツの初期の作品ではカーティスのスタイルが垣間見れます。

まさに、ブラック・ミュージックの源流の一つとも言える1枚です。





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