ボウイと言えば、7月に発売された彼の伝記「Starman」を執筆した元Mojo誌編集者ポール・トリンカ氏から”ボウイは音楽シーンから引退する”という話が出ましたよね。
本人は未だに正式に引退を発表しておらず、息子ダンカン・ジョーンズ監督の最新作、映画『ミッション:8ミニッツ』に姿を見せたりしてますね。
という事で、現時点で'03年にリリースされた最後のオリジナル・アルバム「リアリティ」をご紹介します。
曲名リスト
1. New Killer Star
2. Pablo Picasso
3. Never Get Old
4. The Loneliest Guy
5. Looking For Water
6. She'll Drive The Big Car
7. Days
8. Fall Dog Bombs The Moon
9. Try Some, Buy Some
10. Reality
11. Bring Me The Disco King
12. Waterloo Sunset
1. Fly
2. Queen Of All The Tarts (Overture)
3. Rebel Rebel
「hours..」('99)で"若返り"、次作の「Heathen」('02)で盟友トニー・ビスコンティと組み全盛期のテンションを取り戻したデヴッド・ボウイ。
前作から僅か1年3ヶ月というハイ・スピードでリリースされた通算26枚目になる本作は、前作同様トニー・ビスコンティを迎え、さらに進化を遂げた作品に仕上がっています。
不協和音の様な怪しいシンセのサウンドと単調なROCKのリズムをバックに淡々と歌うボウイのボーカルのバランスが何とも言えずボウイらしさが滲み出ている"New Killer Star"からスタート。
ゲリーが奏でるソリッド感のあるギターのリズムがCOOLな"Never Get Old"、憂いのあるボウイのボーカルと歌詞がアルバムに抑揚を与えている"The Loneluest Guy"、"Rebel Rebel"を思わせる力強いドラムが特徴的な"Looking For Water"、ブルーグラスっぽいリズムから徐々に高揚していくサウンドが独特な"Days"、アメリカの現状を批判している"Fall Dog Bombs The Moon"、そして今の好調さを象徴している疾走感のあるタイトル・トラックの"Reality"はライブ向きの1曲と言えるでしょう。
また今作ではモダン・ラヴァーズの"Pablo Picasso"('76)を始め、ジョージ・ハリスンがロニー・スペクターに提供した"Try Some Buy Some"('73)といったカバーも収録されています。
全体的な印象は、ポップなジャケットデザインからも感じられましたが前作に比べて哲学的な比喩を抑えて直感的に伝える作品が多く感じられます。
尚、↑に書いた初回限定盤には映画『チャーリーズ・エンジェル~フル・スロットル』に提供した"Rebel Rebel(愛しき犯行)"のセルフ・カバー他2曲を収録したボーナス・ディスク付のジパック仕様になっています。
私はこのアルバムがリリースされた後に行われた'04年3月の来日公演に行きましたが生ボウイさんはやっぱりカッコ良かったです('∇')
【オマケ】
このアルバムはダブリン公演の2枚組のライブ盤とDVDもリリースされているので興味がある方は見て下さい(*'-')
曲名リスト
1. プログラム・スタート
2. 愛しき反抗
3. ニュー・キラー・スター
4. リアリティ
5. フェイム
6. カクタス
7. シスター・ミッドナイト
8. アフレイド
9. すべての若き野郎ども
10. ビー・マイ・ワイフ
11. ザ・ロンリエスト・ガイ
12. 世界を売った男
13. 素晴しき航海
14. ハロー・スペースボーイ
15. サンデー
16. アンダー・プレッシャー
17. 火星の生活
18. バトル・フォー・ブリティン
19. アッシュズ・トゥ・アッシュズ
20. ザ・モーテル
21. ラヴィング・ジ・エイリアン
22. ネヴァー・ゲット・オールド
23. チェンジズ
24. アイム・アフレイド・オブ・アメリカンズ
25. ヒーローズ
26. ブリング・ミー・ザ・ディスコ・キング
27. スリップ・アウェイ
28. ヒーザン(ザ・レイズ)
29. 5年間
30. 君の意志のままに
31. 屈折する星くず(ジギー・スターダスト)
32. クレジット
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