先日亡くなったドナ・サマーが64歳、とても2歳上には見えない美貌ですね。
シェールと言えば'87年の『月の輝く夜に』でアカデミー主演女優賞を獲得。
'98年にリリースされた「Believe」が'99年度ビルボード年間シングル・チャート第1位、そして第42回グラミー賞で最優秀ダンス・レコーディングを受賞と女優・歌手のどちらでも栄冠に輝いた数少ないアーティストですね。
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「Believe」に収録曲のタイトル・トラックは、ボーカルにエフェクトをかけたオートチューンで後に”シェール・エフェクト”と呼ばれる手法で作られた楽曲で、この全世界的なヒットによりオートチューンで歌うアーティストが一気に増加、日本でもPerfumeが有名ですね。
そういう意味でもシェールのターニング・ポイント的な作品の「Believe」も良いのですが、個人的には'01年の「Living Proof」の方が好きなのでコチラをご紹介します。
リヴィング・プルーフ シェール 曲名リスト 1. 追憶のミュージック 2. アライヴ・アゲイン 3. ソング・フォー・ザ・ロンリー 4. ディファレント・カインド・オブ・ラヴ・ソング 5. レイン・レイン 6. ラヴ・ソー・ハイ 7. ボディ・トゥ・ボディ、ハート・トゥ・ハート 8. ラヴ・イズ・ア・ロンリー・プレイス 9. リアル・ラヴ 10. ラヴ・ワン・アナザー 11. ユー・テイク・イット・オール 12. ホエン・ザ・マネー・イズ・ゴーン 13. ザ・ルック (日本盤ボーナス・トラック) Amazonで詳しく見る by G-Tools |
制作陣には前作で手腕を振るった"メトロ"のマーク・テイラーを始め、シケイン、FiveやS Club 7を手掛けたスターゲイト、イン・シンクやエイス・オブ・ベイスを手掛けたリック・ノエルズ、マイケル・ジャクソンやセリーヌ・ディオンのリミックスを担当したトニー・モラン、ナタリー・コールやセリーヌ・ディオンと仕事をしているブルース・ロバーツといった、欧州やアメリカで活躍するプロデューサーを起用。ソングライターにはダイアン・ウォーレンやシェリー・ペイクン等が参加しています。
ダフト・パンクのサウンド・スタイルで御馴染みの"フィルター・ハウス"を取り入れ独特のグルーヴとシェールの妖艶なヴォーカルが絶妙なダンス・チューンの"The Music's No Good Without You(追憶のミュージック)"、アンビエント系のサウンドをバックに伸びのあるヴォーカルを披露する"Alive Again"、新鋭のエクレクティック・プロデュースによるシェールの声にオートチューンを巧みに使って"Believe"をよりハウスっぽくした印象を受ける"A Different Kind Of Love Song"と、前作を踏襲した作風や新たなスタイルを取り入れたダンス/クラブ・ミュージックになっています。
かといってクラブ・サウンドだけではなく、R&Bテイストのサウンドを取り入れ哀愁のあるナンバーに仕上がっている"Rain Rain"、ラテン・タッチのアコギを使ったスローなイントロから徐々にスピード感のあるダンス・ソングに変わっていく"Love So High"、前作でもあったストレートなラテン・ミュージクの"Body To Body,Hear To Heart"、アンバーが'99年に歌った同曲をシェールに合う様にアレンジされた"Love One Another"等も収録され全体的なバランスを保っています。
「Believe」で実験したサウンドを本作で上手く消化した印象を受ける作品だと思います。
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