曲リスト
- Praying For Time
- Freedom 9
- They Won't Go When I Go
- Something To Save
- Cowboys And Angels
- Waiting For That Day
- Mother's Pride
- Heal The Pain
- Soul Free
- Waiting (Reprise)
- Freedom 9
- Fastlove
- I Can't Make You Love Me
- Father Figure
- You Have Been Loved
- Everything She Wants
- The Strangest Thing
- Older
- Star People
- Praying For Time
- Don't Let The Sun Go Down On Me (with Elton John) (日本盤ボーナス・トラック)
- Soul Free (Special Radio Edit)
- Freedom! ‘9 (Back To Reality Mix) ※「Freedom! ‘9」 12inch Single B - side
- Freedom! ‘9 (Back To Reality Mix Edit)
- Fantasy ※「Freedom! 9」 CD Single B - side
- Freedom! ‘9(Edit)
- Cowboys And Angels (Edit)
- If You Were My Woman ※「Praying For Time」 CD Single B - side
- Too Funky (single edit) ※from the album 『Red Hot + Dance』
- Crazy Man Dance ※「Too Funky」 CD Single B - side
- Do You Really Want To Know ※from the album 『Red Hot + Dance』
- Happy ※from the album 『Red Hot + Dance』
- Too Funky (Extended)
- Too Jazzy (Happy Mix) ※「Too Funky」CD Single B - side
- Fantasy ‘98 ※「Outside」 CD Single B - Side
- Heal The Pain (with Paul McCartney) ※from the album 『Twenty Five』
- Desafinado (with Astrid Gilberto) ※from the album 『Ladies & Gentlemen:The Best Of George Michael』
- 『The Southbank Show 1990』ドキュメンタリー<日本語字幕付> (51:16)
- 「Freedom 90」 ミュージック・ビデオ (6:40)
- 「Praying For Time」 ミュージック・ビデオ (4:45)
- 「Freedom90」 MTV 10th Anniversaryライヴ (5:41)
ジョージ・マイケルについて
'63年6月25日、ロンドンのイースト・フィンチリーで誕生。父親がギリシャ系キプロス人なので本名はヨルゴス・キリアコス・パナイオトゥーという簡単には覚えられない名前が本名です。
”ジョージ・マイケル”という名は幼少期から自分の中で作ったもう一人のキャラクターで、デビューの際に芸名として使用しました。
学生時代に同級生のアンドリュー・リッジリーと出会い、アンドリューの兄達と”エグゼクティブ”を結成するも解散。その後'81年にアンドリューと二人でワム!(WHAM!)を結成します。
オリジナル・アルバム3枚をリリースしグループとしても絶頂期だった'86年に突然の解散。
ジョージはソロ・アーティストとして活動し、'87年にリリースされたデビュー・アルバム「FAITH」は白人アーティストとして初のブラック・アルバム・チャート1位になる等、数多くの記録を打ち立て、この年を代表する1枚となりました。
アルバムについて
普通なら客観的に紹介するのですが、このアルバムに至っては感情的にならざるをえないです...アルバムが成功すると、ファンは前作の延長線上の作品を期待してしまいがちですが、プリンスやボーイ・ジョージ等、多くのアーティストから才能を認められたジョージは、その才能がある故にプリンス達と同じ”前作と同じアルバムは作らない”方向に進みます。
”偏見なしで聴いてほしい”という意味で付けられたアルバム・タイトルからの第一弾はメッセージ・ソングの"Praying for Time"で、MVも歌詞ありきのリリック・ビデオでした。
↓は当時のインタビュー
またジョージの思いを赤裸々に綴った"Freedom 90"も本作を代表する1曲です。
またフォーク・ロック調の"Waiting For That Day"も素晴らしいです。
(ジョージ・マイケルのオリジナルですがローリング・ストーンズの"Let It Bleed"とコード進行と歌詞の一部が似ている為ミック・ジャガーとキース・リチャーズがクレジットで追加されました。)
↓は当時のインタビューとレコーディング風景。
話題性も残しつつもジョージが目指したのは脱アイドル路線で、スティーヴィ・ワンダーのカヴァー"They Won't Go When I Go"や”Something to Save”はその最たる楽曲ですね。
またジャズ・テイストの"Cowboys and Angels"も'14年にリリースした「Symphonica」の様に先を見据えた秀逸な曲でした。
アルバムとしては前作が200万枚に対し800万枚という大成功を収め、本国のイギリスでも前作を超えるセールスでジョージ本人も満足していたのですが、アメリカ単独では前作の3分の1以下というセールスだった事が当時のレーベルだったソニーとの間に溝を作る結果となります。
この溝がどんどん深くなり、制作予定だった”VOL.2”が作れず、ソニーとの法廷闘争にもつれ込み、結果的にジョージが次のアルバム「OLDER」をリリースするまで6年という歳月を費やす事になります。
(このレーベルとの闘争の際、才能を買ってたプリンスが心配で助言をしたという話あります)
もしレーベルが寛容でアーティストの意向を汲んでくれたら、きっと素晴らしい活動が出来ただけに残念でしかありません。
ジョージは当時プリンス&ザ・レヴォリューションのウェンディ・メルヴォワン達とレコーディングをしていました。
もしかするとここで生まれた曲がVol.2に収録されてたのかもしれませんね・・・
デラックス盤について
今回のデラックス盤はオリジナルのリマスター化に加え、'96年の"MTVアンプラグド"ライヴの公式初CD化、そしてレア・トラック集の3枚に加えてドキュメンタリーとミュージック・ビデオのDVDの4枚組となります。特にディスク3にはポール・マッカートニーと共演した"Heal The Pain"を始め、シングルB面やリミックスが収録されてるので貴重な1枚となります。
ちなみに日本盤にはエルトン・ジョンとのデュエット・ソング”Don't Let The Sun Go Down On Me (僕の瞳に小さな太陽)"が収録。
ダンロード・コードに今年ナイル・ロジャースがミックスをした事で話題になった"Fantasy (feat.Nile Rogers)"が付いています。
最近はCDをMP3として聴く事が主流とは言え、何故直接関係のないエルトン・ジョンとの曲をCD化して"Fantasy (feat.Nile Rogers)"をダウンロードにしたのか...普通にCD収録してくれたら良かったのに・・・('~')
それ以前に気になるのはタイトル。
何故オリジナル通りに"Vol.1"を付けなかったんでしょう。
輸入盤も↓の通りついてません。
こういう細かいとこの配慮がね...
価格について
ちなみに、日本盤はブルースペックCDという高音質のCDを使用してるので約1万3千円と高価な価格帯になってます。ところがタワーレコードだと8,640円(2017年10月21日現在)とリーズナブル!
George Michael/リッスン・ウィズアウト・プレジュディス+MTVアンプラグド デラックス・エディション [3Blu-spec CD2+DVD]<完全生産限定盤>
”そこまでお金は出せない”という方には輸入盤をオススメします。
ところがamazonはリリース直後にも関わらず新品+中古というあやふやな状態で販売されてます。
ちなみにタワーレコードではキチンと新品で販売されてます。
定価¥7,333に対し¥6,453('17年10月20日現在)とお買い求め易い価格になってます😃
George Michael/Listen Without Prejudice/MTV Unplugged (Deluxe Box) [3CD+DVD]<限定盤> - TOWER RECORDS ONLINE
ちなみにiTunes版にはDisc 2に"Fantasy (feat.Nile Rogers)"が収録されています。
スタンダード盤
DVDは要らないという方はスタンダード盤もオススメです('-')MTVアンプラグドのDisc3とDVDはありませんが、こちらにも"Fantasy (feat.Nile Rogers)"が収録されています。
但し、iTunes版には日本盤CDにボーナスで追加された"Don't Let The Sun Go Down On Me (with Elton John)"は収録されていません。
ご無沙汰をしております。
返信削除ようやく出ましたね!
ところで、気になることがあります。
「ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャーズと共作たフォーク・ロック調の"Waiting For That Day"」
これは共作ではありません。
ストーンズの"Let It Breed"は聴いたことありますか?
You Can't Always Get What You Wantという曲が最終曲なのですが、Waiting 〜に、そのフレーズが入っていたため、ストーンズサイドから物言いが入り、共同クレジットになったのだと記憶しています。
また、スティービーがソングライトに参加したとありますが、この曲はカバーです。
"Fulfillingness' First Finale "に入ってますよ。
お久しぶりです!
削除共作と書いてしまうと文章としておかしいですね、訂正しました。
それとカヴァーは完全に忘れてました!ご指摘ありがとうございます😃
いえいえ、すみません。細かいところがきになってしまう悪い癖です。
削除Let It B'L'eedでしたね。Breedと打ってました。
ところで本文の訂正ですが、訴えられたのはYou Can't Always Get What You Wantという曲に似ているからです。
ウィキペディアにも出ていますね。
余談ですが、ここで調べたおかげで、この曲にはJBのFunky Drummerがサンプリングされていることを知りました。
ウェンディの参加はとても意外でした。そんなエピソードがあったんですね。
また、このアルバムは確か当初のタイトルはトロージャン・ソウルズだったと記憶しています。(もしかしたら次のアルバムタイトルだったかも。この辺り、記憶が怪しくなってます。)
それでは、またです。
CDレビュー、いつも購入の参考にさせて頂いてます!