Akuma / Sly5thAve ('14)

元NPG Hornzのsly5thaveのサイトで来月アルバムをリリースするって書いてあったので、今日は久しぶりに'14年にリリースされた「AKUMA」を聴いてます('-')



曲リスト

1.Suite for Ogbuefi - I
2.Suite for Ogbuefi - II
3.Suite for Ogbefi - III
4.Basslude
5.Akuma
6.Bach
7.Security
8.Prelude (feat. Denitia)
9.Deme (feat. Denitia)
10.Lolo
11.Road to Abuja
12.Abuja

Sly5thAveについて

Sly5thaveことシルベスター・ウゾマ・オニーエージアカ(Sylvester Uzoma Onyejiaka)は、父はナイジェリア出身で母はデトロイト出身、シルベスターはテキサス州オースティン生まれ。
現在はニューヨークを拠点に活躍するサックス・プレイヤーですが、他にもピアノやドラムも堪能なマルチ・プレイヤーです。
ノース・テキサス大在学中の'09年には学生で結成されるジャズ・バンド"One O'Clock Lab Band"の演奏がグラミーにノミネートされる程の実力派揃いの中で腕を磨いていました。

プロとして活動すると'12年に当時プリンスがNPGのホーン隊を結成するという事でフィル・ラシターエイドリアン・クラッチフィールドマーカス・アンダーソン達と共に"NPG Hornz"に参加、HITnRUN Phase OneHITnRUN Phase Twoといったアルバムの他、モントルー・ジャズ・フェスティバル等でもメンバー達と一緒にエキサイティングな演奏を披露しました。

アルバムについて

本作はNPG Hornzに在籍していた'12年から着手し'14年にリリースされたソロ・デビュー・アルバムです。
中心メンバーは、ロス・ペダーソン(Ross Pederson) [Drums]、吉田孟(Hajime Yoshida)[Guitar]、 ダニエル・フーズ(Daniel Foose)[Bass]、 ジェイ・ジェニングス(Jay Jennings)[Trumpet] の5人。
この他、フューチャリング・ゲストとしてパーカッショニストの小川慶太デニーシャ&シーンのデニーシャ(Denitia Odigie)、NPGからはフィリップ・ラシータがアレンジャーとして参加しています。

ジャズ好きの母の影響で子供の頃からジョン・コルトレーンやチャーリー・パーカー等を聴いて育っただけあって、"Suite for Ogbuefi"の組曲はトラディショナル・スタイルのジャズを披露。
その他9分越えのタイトル・トラック"AKUMA"(悪魔なのかな?)とゴリゴリのジャズ・アルバムにするかと思いきや、デニーシャをゲストに迎えた”Prelude"から"Deme"ではスームース・ジャズを披露する等、新世代のジャズ・アーティストとしての才能を発揮した内容になっています。






ついでに、その後の活動もまとめておきます('∇')

Composite EP

NPG Hornz解散後は、スティーヴィ・ワンダー等のライブで客演する一方で、ニューヨークで活動しているミュージシャンと結成したザ・クラブ・カーサ・チャンバー・オーケストラ(Sly5thave & The Clubcasa Chamber Orchestra)を結成。
こちらではオリジナルの他にカヴァーを披露。
単発で何枚かリリースしてますが、今年6月にリリースした「Composite Ep」はその集大成の1枚です。


フランク・オーシャンの「Channel Orange」に収録された"Super Rich Kids"を筆頭に、"Everything Is Everything"(「The Miseducation of Lauryn Hill」by ローリン・ヒル)、"Love Me"(「I Am Not a Human Being II」 by リル・ウェイン)、"Hold On We’re Going Home"(「Nothing Was the Same」by ドレイク)、そしてリアーナからは"Pour It Up"(「Unapologetic」)と"Stay"(「ANTI」)の2曲を収録しています。




アルバムには収録されてませんが、昨年単発リリースされたUptown Funk - Singleではマーク・ロンソン&ブルーノ・マーズの大ヒット作"Uptown Funk"をカヴァーしました。



The Invisible Man: An Orchestral Tribute To Dr. Dre

そして冒頭に書いた来月リリースされる新譜の情報もチョットだけ・・・


'15年、音楽学校を新設する為の資金集めコンサートでドクター・ドレーの楽曲を演奏したところドレー本人が気に入って意気投合。
ドレーの楽曲をジャズに落とし込み、クァンティックやスナーキー・パピー、メリッサ・マクミラン等多彩なゲストを迎えたアルバムになっている様です。

最近、NPG Hornzの他にもロバート・グラスパーを始め新世代のジャズ・アーティストがどんどん活躍しているのでスライも一翼を担うアーティストとして活躍しそうですね('∇')

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