彼らの作品の中で最も成功したのは'87年の「She Was Only a Grocer's Daughter」ではないでしょうか。
曲リスト
Disc 1:
01.It Doesn’t Have To Be This Way
02.Some Kind Of Wonderful
03.Out With Her
04.How Long Can A Bad Thing Last
05.Man At The End Of His Tether
06.Rise Above
07.The Day After You
08.Checking Out
09.Don’t Give It Up
10.Cash
11.Beautiful Child
12.This Is The Way It Has To Be
13.The Grantham Grizzler
14.Ask For More
15.(Celebrate) The Day After You (Paul Weller Mix)
16.It Doesn’t Have To Be This Way (Long)
Disc 2:
01.Soul Destroyer
02.I’m So Glad
03.Ghetto Girl (previously unissued demo)
04.It Doesn’t Have To Be This Way (previously unissued demo)
05.Checking Out (previously unissued demo)
06.(Celebrate) The Day After You (Long)
07.Sweet Obsession (alias Worship You)
08.Out With Her (Long) (alias Out With Who)
09.Huckleberry (alias It’s Got To Be A Hitch)
10.The Grantham Groover
11.Don’t Give It Up (Re-Mix)
12.(Celebrate) The Day After You (Election Mix)
13.Beautiful Child (re-Mix)
14.The Smile On Her Face (Sweet Murder)
'86年リリースの2ndアルバム「Animal Magic」で注目を浴びた彼らが間を空けずにリリースした本作はタイトルから衝撃的なモノでした。
「She Was Only a Grocer's Daughter」、直訳すると「彼女は食料品店の娘だった」
これは先日他界した元イギリス首相で”鉄の女”の異名を持つマーガレット・サッチャー氏の事です。
当時のイギリス政権に対し不満を持ったアーティストが批判的な楽曲を歌う事はありましたが、アルバムのタイトルにまでして批判したのは彼らだけではないでしょうか。
作品の中では"How Long Can a Bad Thing Last?"、"The Day After You (Celebrate)"、"Checking Out"の3曲が顕著で、直接名前を出してる訳ではないけれど痛烈に批判しています。
↑当時日本の音楽番組に出た時のパフォーマンス
早見優ちゃん若いなー!w
この他の曲でも現状のイギリスを嘆き変わろうと訴える楽曲等が多く聴く事が出来、かなり社会派な作品になっています。
この中でも"The Day After You (Celebrate)"ではカーティス・メイフィールド共演しています。
Dr.ロバートは兼ねてからカーティスの事を敬愛していて、半テンポずらした歌い方やファルセットの使い方、またギターのカッティングなんかもリスペクトしているのがひしひしと伝わります。
↓は盟友ポール・ウェラーによるリミックス
カーティスもこの共演がキッカケで、これまで彼を知らなかった新しいファン層を獲得したのもカーティス好きの私にとっては嬉しい出来事でした(*'-')
単純に聴くだけなら"お洒落なダンス・ミュージック”ですが、これ程見た目と中身に差があるアルバムを体験したのは初めてでした。
サッチャー政権への批判と言えば、ボーイ・ジョージが'88年にリリースしたシングル"No Clause 28"も有名ですね。
当時のサッチャー政権が打ち出した”同性愛を称揚する活動はすべて禁止する”という地方自治体法案第28節に対する反対ソングです。
冒頭にはサッチャー氏のセリフを使う等、こちらも当時かなり話題になった楽曲ですね。
興味のある方は是非聴いてみて下さい(*'-')
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