プロデューサーにソウライヴ、ロバート・グラスパー、ノラ・ジョーンズ等を手掛けたイーライ・ウルフ(Eli Wolf)を迎え、ニューオリンズのHouse of 1000hzでレコーディング。ネヴィル・ブラザーズのアイヴァン・ネヴィル(Ivan Neville)、ダンプスタファンクのニッキー・グラスピー(Nikki Glaspie)、両バンドに参加しているトニー・ホール(Tony Hall)等を迎え、オールドスクール・ファンクとニューオーリンズのサウンドを融合させた様な作品に仕上がっています。
今作はカヴァー集で、開幕を飾るのは’74年にメイシオ&ザ・マックス名義で発表された名曲“Cross the Track”。ここ数年はちょっぴり痩せて体調を心配していましたが、冒頭のシャウトを聴いて”要らぬ心配”をしてた事を反省!グルーヴ感溢れるメイシオのプレイを楽しめます。
セルフ・カヴァーでは「Doing Their Own Thing」('70)に収録されたインスト・ナンバーの"Maceo”はアシュリン・パーカー(Ashlin Parker)のトランペットも秀逸です。
その他のカヴァーも素晴らしく、インスト曲では、メイシオがリスペクトしているデヴィッド・ファットヘッド・ニューマンの“Hard Times”、ヒュー・マセケラの"Grazing In The Grass"が収録。
ヴォーカル入りでは、JBバリのシャウトを交えたミーターズの“Just Kissed My Baby”、先日シーラ・Eも再録しリリースしたアラン・トゥーサンの“Yes, We Can Can”、アレサ・フランクリンの“Rock Steady”、ユージーン(ジーン)・マクダニエルズ作でレス・マッキャン&エディ・ハリスの演奏で有名な"Compared To What"、ドクター・ジョンの“Right Place, Wrong Time”等、耳馴染みな曲を多数収録していますが、個人的にはやはりプリンスの「The Truth」(’98)収録曲で、メイシオが参加した〈One Nite Alone... Tour〉でも演奏された”The Other Side Of The Pillow”を収録した所に、プリンスへの想いを感じてしまいます。
(前略) More than anything I miss Prince. He was a genius, so it was special to re-record a song he and I had once toyed with idea of releasing and give it that special New Orleans feel while also referencing the person I most admired growing up, the Genius Mr Ray Charles
タイミングが合えば「Dial: M-A-C-E-O」みたいにプリンスが直接関与してたのかもしれませんね... 実際聴いてみると”The Other Side Of The Pillow”だけでなく、ライブで演奏されてた“Yes, We Can Can”や“Rock Steady”も、意識的なのか無意識なのかどことなくプリンス・ライクなアレンジが施されてる辺りも泣けてきます。
全曲視聴可能
YouTubeチャンネルでは全曲視聴可能です。
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https://npg-kid.blogspot.com/2020/06/soul-food-cooking-with-maceo-maceo.htmlSoul Food: Cooking With Maceo / Maceo Perker ('20)
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