ジャスティン・ティンバーレイクのハーフタイムショウ

先日開催されたNFLスーパーボウル。
洋楽好きにとってはハーフタイムショウ見たさにスーパーボウルを観戦する方もいらっしゃいますよね('∇')

今回スーパーボウルが開催されたのは私が大好きなプリンスの故郷、ミネソタ州ミネアポリスにあるUSバンク・スタジアム。
担当するのは前日に新作Man Of The Woodsをリリースしたばかりのジャスティン・ティンバーレイク。

アルバムについては先日書いたので興味のある方は下をご覧ください('∇')

Man Of The Woods / Justin Timberlake ('18)

ハーフタイムショウについてはTwitterで何度か呟いたけど、プリンス絡みだし自分なりに思いなんかをまとめときたかったので書いておきます。

ハーフタイムショウについて

以下ネタバレなので、まだ見てない方は是非↓の公式動画からご覧ください('∇')
(動画をクリックすると砂嵐画面ですが、画面中央に出てくるYouTubeで見るをクリックをクリックすれば見れます!)


近年のハーフタイム・ショウはゲストを大量に呼んでお祭り騒ぎの様なショウになってました。
ショウとしては楽しいですが、’2016年のコールド・プレイの時は50回の記念という事でビヨンセとブルーノ・マーズを迎え凄いショウが行われました。
でも終わってみれば”誰が主役?”って印象を受けてしまいました。
主役を楽しみにしてたファンも肩透かし状態になるから、去年のレディ・ガガからの単独パフォーマンスの流れに戻ったのは良いことだと思います('-')

で、今回のイン・シンク、ジャネット・ジャクソンのゲストも合わせて3度目のステージに立つジャスティン・ティンバーレイクですが個人的には満足してます('-')
新作アルバムのコンセプトもあって地味めの衣装で登場。
"地味"と言ってもポール・マッカートニーとリンダ夫妻の次女”ステラ・マッカートニー”のカスタム・スーツですけどね('∇')

日本では冒頭ちょっぴり切れたのが残念だけど、新作の”Filthy”~デビュー・アルバムの"Rock Your Body"の流れ。
スーパーボウルで”Rock Your Body”をもう一度歌うなんて!!

この曲はジャネット・ジャクソンのハーフタイムショウにゲスト出演した時に歌った曲でポロリ事件があって謝罪したいわくつきの曲。


あの事件は多くの人が知る事となっただけに、どうするかと思ったら問題のシーン(2:45辺り)で”STOP!”と曲を止めるという演出で当時の自分を笑い飛ばしました。

そこから代表曲”Senorita”を歌いながらステージを移動して"Sexy Back""My Love""Cry Me A River"と続きます。特に"Cry Me~"では一糸乱れぬダンスを披露し会場が湧きます。
一旦フィールドに降りててホーン隊を従えてゴージャスにアレンジされた"Suit And Tie"からピアノが置いてあるステージを移動し”Until The End Of Time”を披露。

そして地元のスター、プリンスを称える為に"I Would Die 4 U"を披露。
後方に大段幕が下り、映画『Purple Rain』のワンシーンが流れプリンスの音源との仮想デュエットを披露(ここは後で書きます)

プリンスが両手を上にした瞬間USバンク・スタジアムを中心にシンボルマークが映し出されるという演出。
プリンス・ファンとしてここが一番鳥肌立ちました(T_T)

そして大弾幕と言えば'07年のパフォーマンスにちなんでの影を移すという演出も良かったです。


ステージを移動するとフィールド上に鏡を持った人達が集まり"Mirrors"、今度は客席に移動しながら"Can't Stop The Feeling"を歌い大団円。


世間で言われてるジャスティン・ティンバーレイクへの批判で思うこと

プリンスのトリビュートを除けば、大きな演出は無かったけど、その分ジャスティンに集中出来る圧巻のショウで満足したんですが、どうやら一部のプリンス・ファンからは良く思われてない様です。

リリース・パーティの問題

事の発端は、スーパーボウル直前で『マン・オブ・ザ・ウッズ』のリリース前日となる2月1日にプリンスのスタジオペイズリー・パークでリリース・パーティを行う事から始まりました。
ミネアポリスを盛り上げる一環としてパーティ自体は良いんでしょうけど(ここで不満の方もいます)、問題はプリンスが禁止していた”アルコールの提供”の許可をもらった事。

ジャスティン・ティンバーレイク、故プリンスへの思いを語る「ずっと心から尊敬していた」 | Daily News | Billboard JAPAN

ペイズリー・パークはプリンスの全てが詰まった場所、なによりプリンスが星になった場所。それだけにファンのとして”聖地が汚される”という思いは私も同じです。
ジャスティン側が許可を求めたとしてもパーク側が突っぱねれば済むだけの話、なので許可したパーク側の運営方針にも問題があります。

本来ペイズリー・パークはレコーディング・スタジオとライブ会場の複合施設。
場所を維持する為にお金が必要ならそこに力を入れるべきなのに、何やってるんだか...

ホログラムの問題

次は開催前日に”ジャスティンがプリンスとホログラムで共演?!”というニュースが出た事。

ジャスティン・ティンバーレイクによるハーフタイム・ショウ、プリンスのホログラムが登場か | NME Japan

プリンスは'98年に行われたGuitar World Magazinの現存しないアーティストとのデュエットについて次の様に答えています。

"Also, what they did with that Beatles song "Free As a Bird", manipulating John Lennon's voice to have him singing from across the grave, that'll never happen to me," he continued. "To prevent that kind of thing from happening is another reason why I want artistic control."
(原文引用)

"Free As a Bird"は、ビートルズが'95年にリリースした25年振りの新曲で、★になってるジョン・レノンのヴォーカルに3人のヴォーカルを追加した仮想デュエット・ソング。
この事を引き合いに出して”まるでジョンが墓から歌っている様にした。ぼくには絶対してほしくないと話していました。

”もしその様な事が起きそうだったら止めてくれ”と言われてたシーラ・Eはジャスティンに助言、シーラ側からホログラムは行われない事が伝えられました。



約10年前の因縁

この件だけと思われる方も多いですが、実はジャスティンとプリンスにはチョットした因縁があります。
そこら辺についてはプリンスのファン・サイトを運営してらっしゃるtoucyさんのpartymindで詳しく書かれてます!

プリンスニュース ジャスティン・ティンバーレイクとプリンスの因縁

簡単に書くと今回披露した’06年にリリースしたジャスティンの代表曲"Sexy Back"についてプリンスがインタビューで軽くディスった事にショックを受けたのか、ティンバランドが翌年リリースした「SHOCK VALUE」収録の"Give It To Me"で口撃。

更に同年開催されたゴールデン・グローブ賞でジャスティンがプレゼンターとして登場。映画『ハッピー・フィート』で使われた"Song Of Hart"が受賞したもののプリンスが会場に到着してなかった事をカバーするつもりだったのか背の小さいプリンスの真似をして代わりをした事に対しファンから反感を買いました。(私も当時カチンときました)

'06年~'07年と言えば、プリンスが「3121」をリリースしロスに3121と名前を付けた別荘を所持してた頃。
昨年発売されたアフスィーン・シャヒディ氏が出版した写真集Prince: A Private ViewにはDJをやってるジャスティンが映っていて犬猿の仲って訳では無かった事が伺えます。("Sexy Back"は’06年7月リリースなので写真の後かもしれませんが...)

色んなの問題も踏まえた上で...

ハーフタイムショウを見て、私は”ジャスティン何やってんだ!!”とは思いませんでした。
ホログラムではないにしろ仮想デュエットはダメだろ!という声もあるけど、それよりも

あープリンスが地上にいればこんなショウがUSバンク・スタジアムで見れたんだろうな・・・

という気持ちになり、スタジアムの周りのシンボルマーク演出に更に思いが溢れ、結果”ジャスティンありがとう”という気持ちになりました。

今回のゴタゴタの件は話してないけど、自分がプリンスをリスペクトしてる事はショウの後にあった”ザ・トゥナイト・ショウ”で”ミネアポリスの街と尊敬するプリンスに何か特別なことをしたかった"と語ってます。


仮にジャスティンがあそこでトリビュートを披露しなかったら”なんでしないんだ!やっぱりかー!”って事になって、それはそれで炎上したでしょう。
ホログラムの件も、そもそもプリンスがホログラムが嫌いだ件を知らずにやったのかもしれないし、シーラから言われて中止したとすれば、あの短期間で変更したのは大変だっただろうし結果的に英断だったと思います。

本番までの手順が悪かったのは否めないけど、結果的に話題になったし、みんなプリンスの事も思い出しただろうし良かったと思います。


toucyさんも書いてるけどジャスティンは元々プリンスをリスペクトしてるし、ディアンジェロみたいにジョン・ブラックウェル達と仕事をしたりする程入れ込んでる一人で、同じプリンス・フォロワーのファレル・ウィリアムスとお友達なのもプリンス愛を共感出来るからでしょう。

当時イケイケで調子に乗ってたんでしょうけど、今は妻と子供を愛する一人のアーティストとして周りももう少し寛容になってくれると良いんですけどね。

私の場合そもそもアーティストの性格で聴く聴かないの判断してないんで良い作品さえ作ってくれれば応援します('-')


それより今回の件、全ての元凶はタイカ達親族の意識の問題です。
今後この様な問題は常につきまといます。
タイカは"楽しめた"と話てる様ですが、もう少しプリンスやファンへの配慮を頑張ってもらいたいですね(´д`)

完全な妄想話ですが・・・

もしプリンスが地上にいたとしても、’07年のショウを一度やってるし謙虚なプリンスの事だから”ぼくはもうやったから他の人に頼みなよ”と言って断って、ジャスティン・ティンバーレイクの流れはあったかも。

とは言え、ミネアポリスで開催するから国歌斉唱は受けたでしょうね😄
で、過去にアリシア・キーズがピアノで弾き語りをやったからプリンスはギター持ち込んで圧巻の国歌斉唱を披露。
翌日はハーフタイムショウより国歌斉唱が話題になったかもしれません。

プリンスは穏やかで寛容ではあるけど、自分のポリシーを曲げないアーティストなので、そんな展開になる前にジャスティンはプリンスの元に行って良好な関係を築いたでしょうけどね('-')


最後に

どう書けばいいか考えてて遅い感想になってしまいました(´д`)
結果凄い長文になってしまった・・・
話せば何時間でも喋れるんですけど、文字にまとめるのは難しいです。

それと、この内容で否定的な意見を変えたいという気はさらさら無いです(@_@)





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