3 x 4 / The Bangles, The Three O'Clock, The Dream Syndicate, Rain Parade ('19)

ここ一ヶ月はプリンス・イベントで上京するって事で気もそぞろでしたが無事終わり、平常心に戻ることが出来ました(=´∇`=)

一息ついたんで久し振りに新譜紹介をしときます!
今日はペイズリー・アンダーグラウンドを牽引した4組による異色コラボ盤です。



曲リスト

01.Getting Out of Hand / The Three O'Clock
02.That's What You Always Say / The Bangles
03.You Are My Friend / The Dream Syndicate
04.As Real As Real / Rain Parade
05.Tell Me When It's Over / The Three O'Clock
06.When You Smile / Rain Parade
07.Talking in My Sleep / The Bangles
08.Hero Takes a Fall / The Dream Syndicate
09.Jet Fighter / The Bangles
10.Real World / Rain Parade
11.What She's Done to Your Mind / The Three O'Clock
12.She Turns to Flowers / The Dream Syndicate

ペイズリー・アンダーグラウンドについて

ペイズリー・アンダーグラウンドは、’82年後半にロサンゼルスに出現したムーブメントで、60年代のサイケデリック・ロックやガレージ・パンクに影響を受けたサウンドと豊かなヴォーカル・ワークが特徴です。

中核に居たのはバングルス(The Bangles)、スリー・オクロック(The Three O'Clock)、ドリーム・シンジケート(The Dream Syndicate)、レイン・パレード(Rain Parade)、グリーン・オン・レッド(Green on Red)、オパール(Opal)等々...

ちなみに”ペイズリー・アンダーグラウンド”という言葉の命名はPrince Siteでも紹介しましたが、スリー・オクロックのヴォーカルでベースのマイケル・クエシオ(Michael Quercio、マイケル・クアーチオとも表記)で、’82年に”君達の様なグループの音楽は何と呼べばいい?”というLA Weeklyの記者の質問に対し、‘Oh, it’s the Paisley Underground.’と答えた事がキッカケとなりました。

The Paisley Underground: an oral history of Los Angeles's 1980s psychedelic explosion

音楽に敏感なプリンスもこのブームをいち早く察知、'85年2月に”Paisley Park Records"を設立、4月にはプリンス流ペイズリー・アンダーグラウンドのAround The World In The Dayをリリース、’86年にバングルスに"Manic Monday"を提供、’87年には”Paisley Park Studio"をオープン、'88年には中心にスリー・オクロックを”Paisley Park Records"に呼びVermillionをリリース...とペイズリー一色になりました😃

今回は上記のグループの中から現在も活動してるバングルススリー・オクロックドリーム・シンジケートレイン・パレード4組が、残りの3組の楽曲をカヴァーするという正に”同窓会”的なコンピ盤となります。

アルバム・レビュー

今回は面白いコンピなんでバンド紹介しつつ楽曲紹介しておきます。

バングルス

Bangles / バングルス | NPG Prince Site

バングルス(スザンナ・ホフス)はWhen You're a Boy / Susanna Hoffsでも紹介しました😃

バングルスは3曲共、彼らのデビュー盤より"That's What You Always Say"(Dream Syndicate)、"Talking In My Sleep"(Rain Parade)、"Jet Fighter" (The Three O'Clock)を選択。


↓オリジナル


こうやって聴き比べるとそれぞれの個性が判って面白いですね😃

以降は楽しみが減っちゃうのでオリジナルのみ貼っていきます。

スリー・オクロック

Three O'Clock / スリー・オクロック | NPG Prince Site

ベスト盤The Hidden World Revealedはここでも紹介しました😃

スリー・オクロックは"Getting Out Of Hand" (The Bangles)、"Tell Me When It's Over" (The Dream Syndicate)、"What She's Done To Your Mind" (The Rain Parade)をチョイス。
中でも掴みとなる1曲目にバングルスの曲はアルバム・デビュー前の'81年にEPでリリースされたレアな未収録曲を選ぶなんて渋いですねー!


でもプリンス好きで有名だから折角なら"Manic Monday"歌ってくれたら良かったのになぁ😃

ドリーム・シンジケート

’81年に結成されたスティーブ・ウィンを中心に結成されたバンドで'82年に「The Days of Wine and Roses」でデビュー。
’88年の「Ghost Stories」を最後に解散していましたが'12年に再結成、'17年には29年振りのアルバムHow Did I Find Myself Here?をリリースしました。

彼らは"You Are My Friend" (Rain Parade)、"Hero Takes A Fall" (The Bangles)、"She Turns To Flowers" (Salvation Army)をチョイス。

"You Are My Friend"とかオリジナルに近い感じなので懐かしいです。


"Hero Takes A Fall"はいつもスザンヌの可愛いヴォーカルで聴いてたので新鮮!


レイン・パレード

彼らも’81年に結成、デビッド・ロバックマット・ピウッチの2人のヴォーカルを中心とし'83年にデビュー・アルバムEmergency Third Rail Power Tripをリリースするも、デイビットが脱退しオパールを結成(その後マジー・スターと続く)、抜けた穴をデヴィッドの兄弟スティーヴンが引き継ぐという面白経歴を持っているバンドです。
こちらも'12年に再結成し現在も活動中。

彼らは"As Real As Real" (The Three O'Clock)、"When You Smile" (The Dream Syndicate)、"Real World" (The Bangles)をチョイス。

"As Real As Real"はオリジナルよりちょぴり骨太ロックに仕上がって、これはこれでカッコイイですねぇ!



ノイジーなギターが印象的だった"When You Smile"は若干ピッチを上げつつも当時の雰囲気を残す良いカヴァーでした!


当時、お互いしのぎを削って頑張ってた4組が紆余曲折ありながら現在も活動、こうやってリスペクトするコンピ盤をリリースするなんて感慨深いものがあります。

bandcampでも販売

bandcampでも販売、こちらが若干お安い&アナログ盤も購入出来ます😃



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