Heaven and Earth / Kamasi Washington ('18)

最近仕事とPrince Siteの移行でこっちはすっかり放置気味...
まぁ仕事で書いてる訳じゃないから自己満足だし、これキッカケで誰かと洋楽話をしたいだけだから良いんですけどねw

アルバムは色々聴いてるし誰かと話したい事一杯あるんですけどねー(´・ω・`)
特にここ”数年”のジャズ・アルバムの勢いときたら!
数年といっても個人的にはロバート・グラスパーのBlack Radio('14)辺りから"来てるな~”って実感したんでチョット遅いかも?!

アンダーソン・パークサンダーキャットロナルド・ブルーナーテラス・マーティンの他にも、プリンスのNPG HornzからもSLY5THAVEやフィリップ・ラシータも頑張ってますよね。
今年もクリス・デイヴやブログはまだ書いてないけどR+R=NOWコラージカリー・スピーキングGhost-Noteスワッギズム 、ちょっとズレるけどロバート・グラスパーがコモンとタッグを組んだAugust Greeneも良かった!

そして満を持してリリースされたのがカマシ・ワシントンの2ndですよ!(;゜д゜)



曲リスト

Earth (Disc 1)
1.Fists Of Fury
2.Can You Hear Him
3.Hub-Tones
4.Connections
5.Tiffakonkae
6.The Invincible Youth
7.Testify
8.One Of One

Heaven (Disc 2)
1.The Space Travelers Lullaby
2.Vi Lua Vi Sol
3.Street Fighter Mas
4.Song For The Fallen
5.Journey
6.The Psalmnist
7.Show Us The Way
8.Will You Sing

The Choice (Disc 3)
1.The Secret Of Jinsinson
2.Will You Love Me Tomorrow
3.My Family
4.Agents Of Multiverse
5.Ooh Child

カマシ・ワシントンについて

カリフォルニア州イングルウッド生まれで、父親もカマシと同じテナー・サックス・プレイヤーのリッキー・ワシントン(お母さんはフルート奏者と管楽器一家!)

’04年にロナルド・ブルーナー・Jr.達とヤング・ジャズ・ジャイアンツを結成しアルバム・デビュー。
その後、ジャンルを超えて数多くのアーティストと共演。

リーダー作としてはセルフ・リリースで’05年の「Live at 5th Street Dick's」から3枚ありますが、特に注目されたのはフライングロータス主催のレーベル”ブレインフィーダー”からリリースした3枚組のThe Epic(’15)。

’17年にはミニ・アルバムといいつつフル・アルバムに近いHarmony of Differenceもリリースしています。

アルバムについて

アルバムとしてはThe Epic以来3年振り。
といっても前述のHarmony of Differenceがあるんで”待った”感じはまったくしません!(´∀`)

まず何より驚いたのは大手レコード・サイトでは"Earth""Heaven"の2枚組と書かれてますがケース中央に隠しディスク”The Choice”が存在・・・3枚組なのです(@_@;)
The Epicも3枚組なんで2作連続ですよ...プリンスも複数枚を連続リリースしたかったのに出来なかったって言うのに...
こうなるとカマシにとっては1枚はもはやEPと同じ感覚なのかもしれないですねw

ゲストもサンダー・キャット(b)やロナルド・ブルーナー・Jr.(d)兄弟やテラス・マーティン(sax)、キャメロン・グレイヴス(p)・・・客演も豪華です。
(お互い行き来してるからもはや豪華とも言えないけど)

Earth

まず カマシ曰く“外向きに見る世界を表現”している1枚目の1曲目に選ばれたのはなんと"Fists Of Fury"。


パトリース・クインとドゥワイト・トリブルのヴォーカルも最高なこの曲は、ブルース・リー主演『ドラゴン怒りの鉄拳』のテーマ曲!!
私の世代的にはドンピシャな1曲で胸熱なんですが、まさかコレを今カヴァーするとは思いませんでした(@_@;)
日本から虐げられる事への不満が描かれる『怒りの鉄拳』のテーマ曲を使う事で近年の人種問題をグーローバルに取り上げてるカマシの表現方法は本当に素晴らしいです。

1曲目でガツンとやられた後からも変化に飛んだオリジナルの"Can You Hear Him"を始め、フレディ・ハーバートによる"Hub-Tones"、音の洪水から静音へと変わり再び変化する"The Invincible Youth"等、良曲揃いです!

Heaven

そして “内向きに見る世界を表現した"2枚目の1曲目となる”The Space Travelers Lullaby”は映画のスコアの様で、1分しかない↓のフル・バージョンを観てみたいです。


かたや"Street Fighter Mas"ではタイトル通りMVでは「ストリート・ファイター」が出てくる辺りカマシの内面のクセのある思考さが堪能出来ます😄


他にも中盤からどんどん変わっていく12分強に及ぶ組曲的な"Song For The Fallen"やラストの"Will You Sing"も多ジャンルの融合で凄いです。




The Choice

CDでは隠しになってた3枚目の「The Choice」ですが、デジタル版だと別物としてリリースされてます。
アルバムとしては3枚で成立するのに何故分けたんだろう...まさかレーベルが気づかず2枚にした・・・って事は無いよねw

1曲目の"The Secret Of Jinsinson"も良かったけど、2曲目にはキャロル・キングの名曲で多くのアーティストがカヴァーした"Will You Love Me Tomorrow"、そしてシュレルズ他ニーナ・シモンやホール&オーツのカヴァーでも知られる"Ooh Child"の2曲がお気に入りです😄

約3時間もある大作、何度も聴かないと判らないカマシの世界、”圧巻”というしかないです。




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