カートはローランド・オーバザルとティアーズ・フォー・フィアーズ(以下TFF)を結成。
(ジャケットには2人しか映る事がないけど正確にはイアン・スタンリー、マニー・エリアスの4人組)
"Mad World"、"Change"、"Shout"、"Everybody Wants To Rule The World"、"Sowing The Seeds Of Love"、"Woman In Chains"等、名曲の数々をリリースするも、名盤「シーズ・オブ・ラヴ」制作途中でイアンとマニーが脱退。
そしてカートもこのアルバムを最後に脱退してしまいます。
ローランド一人のプロジェクトとなったTFFが「Elemental (邦題:ブレイク・イット・ダウン・アゲイン)」をリリースした'93年、一人になったカートもマーティン・ペイジ、クリス・キムジー、ケヴィン・ディーンをプロデューサーに迎え初のソロ・アルバムをリリースしたのが「Soul on Board (邦題:コーリング・アウト)」です。
コーリング・アウト カート・スミス 曲名リスト 1. ソウル・オン・ボード 2. コーリング・アウト 3. ビューティフル・トゥ・ミー 4. ワンダー・チャイルド 5. ワーズ 6. アイ・ウィル・ビー・ゼアー 7. ノー・ワン・ノウズ・ユア・ネイム 8. レイン 9. レヴォリューション 10. スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー Amazonで詳しく見る by G-Tools |
TFFではローランドのボーカルやソングライターとしての才能が注目されましたが、本作で今まで裏方だったカートの才能を垣間見ることが出来ます。
AORの様な洗練されたサウンドと伸びのあるカートのヴォーカルが絶妙なタイトル・トラックの"Soul On Board"、初期のTFFに通じる切なさがしみ出てくる邦題のタイトル・トラック"Calling Out"やシンセとアコースティックのバランスがとても良い"Beautiful To Me"、哀愁のある"Wonder Child"と非凡な才能をいかんなく発揮しています。
ゲストにはポーリーニョー・ダコスタやP.J.ムーア、ニッキー・ホランド等も参加しカートのソロをバック・アップしています。
残念ながらセールス的にはイマイチだったらしく全米でのリリースはなく、本作自体も廃盤になっています。
ソロとしては、敬愛するカーティス・メイフィールドの名前を取ったユニットMayfieldで「Mayfield」('97)を1作。
その後、ソロ名義で「Aeroplane」('99)と「Halfway, Pleased」('08)をリリースするも日本未発売という残念な結果になっています。
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ただこれはカートの作品の質が良くなかったという訳ではなく、カート単独では日本でのセールスが難しいと判断されたのかもしれませんね・・・良い作品だっただけに残念です。
'04年にはカートが復活したTFFの新作「Everybody Loves a Happy Ending」がリリース。
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カートが戻った事でTFFとしてのカートの存在が不可欠だったのは聴いてて明らかでした。
残念ながら、こんなに良いのに日本盤はリリースせず。
まぁ日本盤でなければいけない訳ではないので良いんですけどね(´・ω・`)
前述の様にTFFとソロ・プロジェクトを上手く使い分けている様なので今後も両プロジェクトでの活躍を期待したいと思います!
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